コロナウイルスに負けない!ポジティブでいるための5つの方法

コロナウイルスの騒動が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。

 

緊急事態宣言が発令され、自宅から外に出られない日々が続き、気分が落ち込んでしまっている方もいるでしょう。

 

イェール大学でウェルビーイング(幸せ・健康でいること)に関する人気講義を行っている心理学教授Laurie Santos氏が先日、「前向きに過ごすための5つのポイント」を話した動画を公開しました。

 

 

 

この動画では、以下のアクションを行うことが大切だと説明しています。

【5つのポイント】

① 遠隔でもいいので人とつながろう

② 他の人に親切にしよう

③ 外出できなくても運動しよう

④ こんなときだからこそ楽しく過ごそう

コロナが収まった後のことを考えて生活しよう

 

① 遠隔でもいいので人とつながろう
一般的に、幸せを感じている人は、より多くの時間を誰かと一緒に過ごします。また、友達や家族との時間を優先します。私は今まさにこのことが重要だと思っています。というのも、幸せな人が人と触れ合うことを大切にしているということは一般的に正しいからです。

 

しかし、私たちが危機に直面しているとき、できるだけ落ち込まないようにしてやり過ごすためには人の支えに頼ることはとても大切だと思います。

 

もちろん、コロナウイルスが蔓延する中でそうすることは難しいです。ソーシャルディスタンスを確保することは、大切な人と直接会うことができないことを意味しているからです。

 

ただ、研究によれば、誰かと一緒に過ごすこと、つまりZoomやFaceTimeのようなものを使うことは人とつながるための強力なツールです。なぜなら表情が見られるうえ、イントネーションを聞くこともできるからです。また、人と実際につながることができ、リアルタイムで感情を知ることができるからなのです。

 

② 他の人に親切にしよう
研究によると、何でもいいので親切な行動をすることは、みんなが苦しんでいる時に信じられないくらい効果を発揮することが示されています。

 

理由は2つ。苦しみ弱っている人を助けてあげられるだけでなく、自分の幸福度も高めてくれるからです。これは少し理解しにくいことかもしれません。

 

今私たちはセルフケア、つまり自分を大切にするという考えを持っています。危機に直面している時に、人は今は自分に意識を向けて自分を大事にすべきだと考えます。しかし、研究によればそれは実際に幸せな人がやっていることではないとしています。幸せな人は慈善団体に寄付をしたり、ボランティア活動をしたりする時間に意識を向けているのです。

 

③ 外出できなくても運動しよう
運動したり体を動かしたりすることは、高い幸せ度と密に関係しています。私たちの多くは通勤で外に出ないようになっただけで運動量が以前より減っています。でもそれはある意味私たち次第ですよね? 

 

ネット上には無料のヨガ教室やエクササイズのレッスンがたくさんあります。これはコロナウイルスのおかげで得られる親切な行為の例です。大勢のトレーナーやジムは、人々が実際にそうしたコンテンツを求めていることを知っているので、無料で提供してくれているのです。

 

④ こんなときだからこそ楽しく過ごそう
研究によると、幸せな人は「意識をする人」です。幸せな人は、自分に何が起きているかを意識しながら、今この瞬間を生きる傾向があります。

 

今、私たちの多くは、交感神経系がおかしくなり、胸が苦しく、筋肉が緊張しています。

 

でも、自分の呼吸に注意を向け、ゆっくりと呼吸することで、副交感神経系がうまく働くようになります。副交感神経系とは神経系の重要な部分であり、休息と消化をつかさどる部分です。それがうまく機能することによって、弱った免疫機能にエネルギーを補給することができるのです。

 

⑤ コロナが収まった後のことを考えて生活しよう
もう1つの心理学の法則として、「心理的な距離」というものがあります。将来、自分がこの危機にどのように対処したのかを考えることで、いま抱えている不安から心理的な距離をとることができます。

 

自分がこの危機にどのように対処したのかを将来の孫に話すときに、パニックになってトイレットペーパーを買い占めたとか、大量にアイスクリームを食べたとか、Netflixを観てばかりいたとか、そんなことは話したくないはずです。そうではなく、地域の人やお年寄りの親戚を助けた家族で一致団結したなど、ポジティブなことを話したいですよね。

 

 

この動画は、パンデミックでも前向きに過ごすための参考になるのはもちろんですが、英語字幕がついているので、英語の勉強にもとても役立ちます。

 

この記事では、動画の内容がよくわかるよう、字幕の和訳や重要表現の解説を行っていきます

 

この記事を参考に動画をよく見て、英語力を伸ばしつつコロナを乗り切りましょう!

 

 

ここからは動画を再生しながら、英文と和訳を見てみましょう。

 

ポイント1:遠隔でもいいので人とつながろう(Keep social, even when socially distancing)

【要点】

直接会えなくても、Zoomなどを使って、お互いの顔を見たり声を聞いたりするのが重要。

 

【英文と和訳】動画 0:05 ※英文中の赤字は「重要表現」でピックアップしています

1. Keep social, / even when socially distancing

1. 人と関わる / たとえ距離は離れていたとしても

 

Happy people spend more time with other people / in general.

幸せな人はより多くの時間を人と過ごします / 一般的に

 

They also prioritize time / with their friends and family members.

また、時間を優先します / 友達や家族との。

 

And I think this is really critical right now / because

私は、まさに今これが本当に重要だと思います / なぜなら、

 

that’s normally true / that happy people focus on being social.

普通は正しいからです / 幸せな人は人と触れ合うことに焦点を当てているということが

 

But I think / especially when we’re going through a crisis,

でも私は思います / 特に私たちが危機を経験しているときに、

 

if we want to make it through / in the most resilient way possible,

もしそれを乗り越えたいなら / 私たちが最も立ち直りやすい方法で

 

relying on other people for support / is really critical.

人の支えに頼ることは / とても重要です。

 

Of course, / this is the hard thing to do / in the time of COVID-19

もちろん / これをするのは難しいです / コロナウイルスの時期に

 

because social distancing often means 

なぜなら人と距離をとることはよく意味するからです

 

we can’t be physically hanging out in person

物理的に直接会って時間を過ごすことができないということを

 

with the people we care about.

大切な人と。

 

But the research suggests 

しかし研究によると

 

that the act of hanging out with folks in real time,

人と同じ時間を過ごすという行為

 

in other words, / do things like Zoom, 

言い換えると、/ Zoomのようなことをしたり

 

what we’re doing right now,

私たちが今やっているように

 

or Face Time or something like that,

またはFace Timeなどのようなもの(をするという行為は)

 

that that can be a really powerful way / to connect with people

それは本当に強力なツールになります / 人とつながるための

 

because you’re seeing their facial expressions,

なぜなら顔の表情が見れるし

 

you’re hearing the intonation in their voice,

声のイントネーションも聞けるし

 

you’re really able to connect with them

人々と本当につながることができ

 

and all the emotions that they’re experiencing in the moment.

その人々のあらゆる感情をその瞬間に経験することができるからです。

 

【重要表現】

spend time with ~「~と時間を過ごす」

in general「一般的に」

prioritize「~を優先する」

critical「重要な」

focus on ~「~に焦点を当てる」

go through ~「~を経験する」

crisis「危機」

make it through「乗り越える、うまくやる」

resilient「立ち直りが早い」

social distancing「社会的な距離を保つ(人同士が近寄らないようにする)こと」

hang out「(友人などと)外に遊びに行く」

in person「直接会って」

folk「人々」

~ something like that「~などの」

facial expression「顔の表情」

 

 

 

ポイント2:他の人に親切にしよう(Help others)

【要点】

人に親切にすると、自分も幸せな気持ちになれる。大変なときだからこそ人助けをするのが、前向きに過ごす秘訣。

 

【英文と和訳】動画 0:57

2. Help others

2. 人の手伝いをする

 

The research really suggests / that doing random acts of kindness,

研究は本当に示しています / 無作為の親切な行為をすることは

 

particularly in this time when we’re all really struggling,

特にみんなが本当に苦しんでいるこの時に

 

can be incredibly powerful.

信じられないほど効果を発揮します。

 

And that’s for two reasons.

それには2つの理由があります。

 

One is, / it’s a really simple hack / to improve your own well-being,

1つ目は / それは本当にシンプルなコツです / 自分の幸福を高めるための

 

but also it’s doing nice things for other people 

またそれは他の人に良いことをすることでもあります

 

at a time where lots of people are suffering and really vulnerable.

多くの人が苦しみ本当に弱くなっているときに。

 

And I think / this is something that culturally can be a little confusing.

そして私は思います / これは文化的に人々を困惑させるものだと。

 

Right now we have this idea of self-care, treat yourself.

今私たちはセルフケア、つまり自分を大切にするという考えを持っています。

 

I think / especially during times of crisis,

私は思います / 特に危機の時には

 

people think / this is the time to focus on me

人々は考えます / 今は自分に目を向けるときだと

 

and taking care of myself.

そして自分を大切にする(ときだと)。

 

But the research suggests

しかし研究は示しています

 

that that’s not exactly what happy people are doing.

それは正確には幸せな人がしていることではないと。

 

Happy people are giving money to charity,

幸せな人は慈善団体にお金を寄付していたり、

 

happy people are focusing on their time on volunteering.

幸せな人はボランティアをする時間に集中していたりしているのです。

 

【重要表現】

random act of kindness「無作為の親切な行為(知らない人に親切にすること)」

struggle「苦しむ、もがく」

incredibly「信じられないほど」

hack「コツ」

well-being「幸福、健康」

vulnerable「(攻撃や環境に対して)弱い、影響を受けやすい」

confusing「混乱を招く」

charity「慈善団体」

 

 

 

 

ポイント3:外出できなくても運動しよう(Move – even if you can’t leave your house)

【要点】

運動は幸せに暮らすためのカギ。運動のレッスンを無料で公開してくれている人もたくさんいるので、試してみよう。

 

【英文と和訳】動画 1:40

3. Move – even if you can’t leave your house

3. 体を動かす – たとえ家から出られないとしても

 

Exercise and moving your body / is really correlated 

運動や体を動かすことは / 本当に相互に関係しています

 

with improved well-being.

幸福の向上と。

 

A lot of us are moving a little bit less 

私たちの多くは(以前より)少しだけ運動が減っています

 

just because we’re not getting our steps in walking

単に外に出ないという理由だけで

 

to work and so on.

通勤などするために。

 

But in some ways, that’s on us, right?

でもある意味それは私たち次第ですよね?

 

There are so many free yoga classes online.

インターネット上には無料のヨガレッスンがたくさんあります。

 

There are so many free exercise classes.

無料の運動レッスンがたくさんあります。

 

This is another example of COVID kindness.

これはコロナウイルスのおかげで得られる親切心の1つの例です。

 

So many personal trainers and gyms are just giving

とても多くのパーソナルトレーナーやジムが与えています

 

this content for free / because they know people really need it.

このコンテンツを無料で / なぜなら彼らは人々にはそれが本当に必要だと知っているからです。

 

【重要表現】

 

even if ~「たとえ~でも」

be correlated with ~「~と相互に関係している」

a little bit「少しだけ」

just because ~「単に~という理由だけで」

for free「無料で」

 

 

 

 

ポイント4:こんなときだからこそ楽しく過ごそう(Savor everyday pleasures)

【要点】

大変な状況でも、「今を楽しむ」ことを忘れずに。そして、緊張をほぐすことは、免疫機能の向上にも役立つ。

 

【英文と和訳】動画 2:04

4. Savour everyday pleasures

4. 日々を楽しむ

 

Research suggests / that happy people tend to be more mindful.

研究は示しています / 幸せな人はより意識をする人であると。

 

They tend to savor the present moment.

彼らは今この瞬間を楽しむ傾向があります。

 

They tend to be in the present moment

彼らは今この瞬間を生きる傾向があります

 

noticing what’s happening to them.

自分に何が起きているかを意識しながら。

 

Right now, many of us / are in like full fight or flight mode

今、私たちの多くは / 戦闘モードもしくは機内モードのような状態にあります

 

where our sympathetic nervous systems / are actively freaking out,

そこでは私たちの交感神経系は / とても異常な状態になっており、

 

our chests are tight, / we’re in muscle tension and so on.

胸が苦しくなったり / 筋肉が緊張したりしています。

 

The act of just paying attention to breath 

単純に呼吸に注意を向けるという行為

 

and really slowing down your breath / can allow

そして実際に呼吸をゆっくりしたりという行為が / 可能にします

 

your parasympathetic nervous system to kick in.

あなたの副交感神経系が働くことを。

 

And that’s the part of the system / that’s the rest-and-digest part.

そしてそれは神経系の重要な部分であり / 休息と消化をする部分です。

 

It’s the kind of thing / that allows you to put some resources

それはある種の物です / エネルギーを補給することができる

 

into your immune function, 

あなたの免疫機能に

 

which is something that all of us need right now.

それは私たち皆が今必要としているものです。

 

【重要表現】

savour「(料理や楽しみを)味わう、満喫する」(※savourはイギリス英語。アメリカ英語でのスペルはsavor)

mindful「(周囲の物事を)意識している」

flight mode「機内モード」(※周囲とのやりとりがない状態を例えている)

freak out「(精神状態が)異常になる」

chest「胸」

tight「きつい、締まった」

tension「緊張」

allow A to do「Aが~することを可能にする」

kick in「作動する」

digest「消化」

resource「資源」

immune「免疫の」

 

 

 

ポイント5:コロナが収まった後のことを考えて生活しよう(Think about how you want to look back on this time)

【要点】

コロナが収まった後の視点に立つと、気持ちに余裕が出るし、「今やっておくべき行動」も見えてくる。

 

【英文と和訳】動画 2:41

5. Think about how you want to look back on this time

5. 後でどう振り返りたいかを考えよう

 

This other psychological principle / we talk about,

このもう1つの心理学の原則を / 私たちは話題にします

 

which is psychological distancing, / which is this idea that,

それは心理的な距離であり / このような考えです

 

if we think about ourselves 

もし自分自身について考え

 

and how we will have dealt with this crisis in the future

将来どのようにこの危機に対処したか考えたら

 

it can buy us / some psychological distance from the anxiety

それによって私たちは得ることができます / 不安からの心理的な距離を

 

we’re facing right now / and can give us the kind of strategies

私たちが今直面している(不安から) / また戦略を得ることができます

 

we want to actually have done during this crisis.

この危機の間に実際に実行したいと思っている(戦略を得ることができます)。

 

When you think 

あなたが考えるとき

 

about how do you want to tell your grandkids

どのように孫に言いたいのかを

 

you lived through COVID-19,

コロナウイルスを生き延びたことを

 

you don’t want to be like, 

こう言いたくはないはずです

 

I panicked-bought and hoarded toilet paper 

パニックになってトイレットペーパーを買い占めたり

 

and ate a bunch of ice cream, / watched Netflix.

大量にアイスクリームを食べたり / ネットフリックスを見たりしたと。

 

You want to be like, no,

そうではなくこう言いたいはずです

 

I helped my community / and we helped elderly relatives

地域の助けをしたり / お年寄りの親戚を助けたりして

 

and our whole family came together.

家族で団結したよと。

 

You know, you want the story to be positive.

話の内容はポジティブなものにしたいはずです。

 

【重要表現】

look back on ~「~を振り返る」

psychological「心理学の、心理的な」

principle「原則、原理」

deal with ~「~に対処する」(dealの活用はdeal – dealt – dealt)

anxiety「不安」

face「~に直面する」

strategy「戦略」

grandkid「孫」

hoard「~を買いだめする」

a bunch of ~「大量の~」

relative「親戚」

 

 

 

まとめ

英語のリスニング力は、内容や文構造をよく理解した文章を使って何度も聞き流しをすると伸ばしやすいです

 

正しい聞き流しの方法を知りたい方はコチラをチェック↓

 

今回の記事を参考に、動画に使われている英文を隅々まで把握して、ぜひ繰り返し聞いてみてください。そして、紹介されている5つのポイントを生活に取り入れて、前向きに過ごしましょう

 

 

 

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