英語の音が聞き取れればTOEICだけでなく、その先のリアルな英語にもステップアップできる!【著者インタビュー】

『八島式 TOEIC L&Rテストの英語が聞こえるようになる本』(旺文社)の出版を記念して、現役ビジネスマンであり、TOEIC満点講師でもある著者の八島晶先生にお話を伺いました。

 

八島先生とEnglish Study Cafeを運営するメディアビーコンは、実はすでに何度もお仕事をご一緒させていただいている間柄。八島先生の代表作である『新TOEIC TEST サラリーマン特急 満点リスニング』(朝日新聞出版)の頃からのお付き合いなのです。

 

今回は『八島式 TOEIC L&Rテストの英語が聞こえるようになる本』の編集に携わったメディアビーコンだからこそ聞けた、新刊制作の裏話やこれからのTOEIC対策、八島先生の普段の英語勉強法、そしてTOEIC学習者へのアドバイスまで詳しくお届けします!

 

八島晶先生のプロフィールはこちら

 

 

1. リアルな英語を聞き取る力をTOEIC L&Rテストは受験者に求め始めている

 

 

English Study Cafe編集部 (以下、ESC):先日出版された八島先生のご著書『八島式 TOEIC L&Rテストの英語が聞こえるようになる本』(旺文社)ですが、音声収録に私も一緒に立ち会わせていただきました。

 

今回の企画は、やはり音声収録が印象に残っています。

 

八島 晶さん(以下、八島)今回の音声収録は変わっていましたよね(笑)。

 

ESC:はい(笑)。

 

私はこれまでTOEIC本の企画だけでも130冊以上の企画に関わらせていただいてきたのですが、今回の音声収録はこれまでで一番特殊でおもしろかったです。

 

八島:特殊でしたね。一歩間違えば、TOEICのことをよくわかっていない人が、ありえないスピードのリスニング問題を作ってしまったと思われかねないのですが、英語は発話速度が上がれば上がるほど、音の変化や脱落が起こりやすくなります。

 

通常の速度を収録して編集で機械的に高速にしたのではなく、初めから高速でナレーターに読んでもらったのも、学習者が本物のリスニング力を身につけられるように、音の変化や脱落が多く起こるリアルな英語を収録するためです。

 

ESC:本書では終盤に行くほど、どんどん問題の読み上げスピードが速くなっていきますよね。

 

八島:はい。最近のTOEIC Part 3、4の難化傾向に対応するために、本書の終盤では意図的に本番の試験ではありえないほど高速で英文を読んでもらいました。

 

普段からTOEICリスニングセクションの収録に慣れたナレーターさんは、最初は戸惑っていましたけど、終盤はノリノリになってきて、どんどん早口でリアルな発音で発話するようになってきていましたね(笑)。

ネイティブのリアルで早口な発音と、私たちの頭の中にある音のギャップを埋めることが、英語の聞き取りには非常に重要です。

 

ESC:実際のTOEIC L&Rテストでも、最近は早口のリスニング問題が出題されてますよね。テスト制作機関のETS側に何か意図があるのでしょうか?

 

八島:これはあくまで僕の推測ですけど、TOEICという試験の範囲に収まった学習をしていては、ネイティブのリアルな日常会話を聞き取れない」という事実をETS側も認識しているのではないかと考えています。

 

もちろん、「TOEICの出題範囲」と「ネイティブの日常会話」とのギャップを埋めるために、難しい単語や構文を多く使用すれば問題を難化させることはできますけど、それってTOEICが測ろうとしているスキルとは違いますよね。

 

発話速度を上げて、音声をよりネイティブのリアルな会話に近づけようとしているのは、「TOEICの英語とネイティブのリアルな英語」のギャップを埋める方向にETS側が舵を切ったのではないかと考えています。

 

ESC:TOEIC L&Rテストが新形式になる時に、よりオーセンティックになるとアナウンスしていましたよね。

 

八島:そうです。TOEIC L&Rテストがよりオーセンティックな英語力を求める試験に変わろうとしているのではないかということです。

 

必要なのは受験テクニックではなく、ナチュラルな発音を聞き取る力ということを、暗にETSが示しているような気がしています。

 

 

2. 音の聞き取りの変化は90分で起こる

 

ESC:そもそも、こういった一風変わったTOEICリスニング本を作ろうと思ったきっかけは何だったのですか?

 

八島:講師として企業向けのTOEIC講座をよくやっているのですが、そのときにディクテーションの課題をやってもらうと、共通して聞き取れない「基本単語」があることに気がついたんですね。これがリスニングのボトルネックになっているのではないかと考えました。

 

ESC:基本単語というと、どのような単語ですか?

 

八島:例えば「will」とか「there」などの初心者でも必ず知っているはずの単語です。これを聞き取ることができない人って、たくさんいるんですよ。しかも、これって初中級者だけじゃなくて、900点ホルダーの上級者にもあてはまるんですよね。

 

受講者はこのことにショックを受けて、
「自分は英語を聞き取る才能がないのでは?」
と思い詰めてしまう方もいますが、実際は才能なんて全然関係ありません。

 

リアルな英語の音と自分の頭の中にある英語の音のギャップを埋めれば、誰でも英語を聞き取れるようになります。

 

ESC:「誰でも英語は聞き取れるようになる」ということを、八島先生が講義の中でデータを取りながら確信していったのですね。

 

八島:そうです。実際、90分間の講義の中で音の違いを明確に示して、ディクテーションに取り組み、繰り返し音声を聞かせることで、聞き取れなかった音が講義終了時には聞き取れるようになります。

 

そういう成功体験をコツコツと積み重ねることで、リスニング力はどんどん上がっていきます。

 

ESC:その成功体験を読者に体験してもらおうというのが、本書の狙いですね。

 

八島:その通りです。

 

「受験者が聞き取れない基本単語を、すっきり聞き取れるようになれば、リスニング力が上がり、問題も解けるようになるのではないか」

 

「テスト制作機関のETSは受験者が聞き取れない単語があることに気づいていて、意図的にそういった単語を問題に使用しているのではないか」

 

というのがこの企画を立てた時の仮説でした。本書の中には、多くの人が聞き取りにくい基本単語を含んだ問題を掲載したので、これらの問題でディクテーションや音読をして、聞き取れなかった音を聞き取れる音に変えていっていただきたいです。


ESC:「多くの人が聞き取れない基本単語」というのは八島先生がTOEIC講座の中で受講生のデータを集めながら分析したのですよね。

 

八島:そうですね。普段の講義で集めた学習者のデータをこの本の中にギュッと詰め込んでいます。学習者がディクテーションをする中で書き取れない音を分析して、その音を1つ1つどうやって聞き取るかを解説しました。

 

ESC:本書の特徴の1つに、発音記号は使わずに、例えばwallを「wォーゥ」のように、カタカナとアルファベットの表記で英語の音を示していますね。これは八島先生からの提案なんですよね。

 

八島:多くの学習者にとってどっちが親切なのかを考えたときに、発音記号ではなくカタカナ・アルファベットの発音を表記しようと決断しました。

 

これは旺文社さんとも協議した部分です。一貫性を持って英語の音を文字に起こせるのかという部分ではかなり苦労がありましたし、「厳密な発音とは違うんじゃないか」という意見が出る可能性も考えました。

 

ただ、この本で示しているのは、単語の発音ではなく、聞こえ方なんですよね。人によって単語の聞こえ方は変わってきますし、そのときに自分が聞こえた音を優先して学習を進めていただいて構いません。

 

棒読みの英語ではなく、ネイティブのリアルな英語の音を独学でマスターするためのサポートになればよいと思っています。

 


3. 「キモチを込めた音読」でネイティブのキモチを疑似体験すれば、英語の発音や、話法、語順、修飾方法が自分に乗り移ってくる

 

ESC:本書の中で示されている主なトレーニングの1つに「キモチを込めた音読」がありますが、詳しく教えていただいてもよろしいでしょうか。

 

八島:言語って、「自分の中で何かを言いたい」というキモチから始まるんですよね。そのキモチを言葉に変換して相手に伝えるというプロセスでコミュニケーションが成り立つんですよ。

 

ESC:我々が日本語で会話するときも、何かを伝えたいというキモチをきっかけに会話をしているということですね。

 

八島英語のネイティブスピーカーも、もちろんこれにあてはまっていて、頭の中で英文法の法則を思い出しながら発話しているわけではないですよね。

 

ESC:そうですよね。頭の中でSVOCなんて考えながら発話はしませんね。

 

八島:英文法のパズルを組み合わせたような、キモチの入っていない音読をするのではなく、ネイティブの頭の中と同じ思考プロセスで発話することで、英語を語順のまま理解する力が身につくわけです。

 

本書では、Part 3、4の中から1、2文を抜き出して、ネイティブがどういう気持ちで発音して、どうやって後ろから修飾しているのかを解説しました。これを意識しながら音読をして、「あたかも自分がネイティブであるかのようなキモチで英語の文章を紡ぎだす」という疑似体験をすることで、英語の発音や、話法、語順、修飾方法が自分に乗り移ってくる。これが、キモチを込めて音読するということです。

 

ESC:キモチを込めた音読をすることでどのような効果があるのでしょうか?

 

八島:普段からキモチを込めた音読をしていると、自分が聞き手側に回ったときも、相手がどんなキモチで英語を紡ぎだしているかが感じ取れるようになるんですよ。

 

例えば、a, b and cと言うとき。英語の発音ではa(↑), b(↑) and c(↓)のように「上げ、上げ、下げ」のリズムで発音するわけですよ。

 

キモチを込めた音読をしているとa(↑), b(↑) andの音を聞いた時点で、次にc(↓)が来るなと想像できるようになります。音を聞くことによって英語の構文まで予想できるようになってしまうというのが、キモチを込めた音読の効果です。

 

ESC:なるほど。そういう意味では本書はTOEIC対策に限らず、すべての英語に通じるスキルを養うことができますね。

 

八島:まさしくそれが本書の魅力の1つになります。

 

「キモチを込めた音読」はTOEIC対策だけにとどまらず、リアルな英語にも大いに役立ちます。継続的に取り組むことが重要です。

 

 

4. 毎日朝4時に起きて英語の勉強を続けています

 

ESC:ここからは八島先生ご自身の英語学習についてお伺いしたいのですが、TOEIC満点を取った今でも受験は続けられていますよね。

 

八島:そうですね、受験はずっと継続しています。

 

ESC:満点を取った今でも学習を継続されているのは、やはり最新の傾向を常に把握しておきたいということですか?

 

八島TOEICの傾向は少しずつ、確実に変化しています。公開テストの問題を受けずして、本を書いたりセミナーを開催したりすることはできません。

 

TOEICセミナーの受講生から「あの問題どうだった?」と質問されることも多いので、受験はずっと続けていこうと思っています。

 

ESC:英語の勉強もずっと継続されているのですよね。どんな教材を使用されているのですか?

 

八島:最近は、『English Journal』(アルク)を使ってディクテーションをしています。学習者に指導するにあたって、自分でも苦しみながら学習しないと、どこがポイントで、どんなふうに学習すべきかわからないですからね。

 

実際、僕もTOEIC満点を目指す時はディクテーションに取り組んでいました。今は、TOEICの教材をディクテーションするのは自分にとって簡単すぎるので、もう少しレベルの高い教材として、『English Journal』を使っています。

 

ディクテーションをやってみると、リスニングの難しさを感じますし、セミナーで指導するためには普段からの学習は欠かせないですね。

 

ESC:普段は会社員として働いてらっしゃる中で、いつ英語の勉強時間を作られているのですか?

 

八島:基本的に勉強できるのは朝の時間帯しかないので、その時間に勉強しています。

 

具体的に言うと、朝4時に起きて5時までは家で勉強しています。それから、5時に家を出ると6時くらいに会社につくので、9時の始業まで執筆をするか、校正をするか、勉強をするかという感じですね。

 

ESC:かなり早朝から勉強されているのですね。

 

八島:仕事していると時間を取るのがなかなか難しいので、私は朝に集中して勉強していますね。

 

ESC:電車の中でも勉強はされるのですか?

 

八島:電車の中ではリスニングをしてますね。『English Journal』でディクテーションした音声を聞いています。英語の音も単語と一緒で、一度聞き取れるようになったとしてもどんどん音を忘れていってしまいますから。

 

ディクテーションをした後に、音を何度も聞くことで、記憶に定着させるようにしています。

 

ESC:何度も聞いて記憶を定着させるという方法は英語の音以外にも、英単語の暗記にも活用しているのですか? 実際、八島先生がどのように英単語を覚えられたのか非常に気になります。

 

八島:僕がTOEIC対策の勉強していた頃って「金フレ」〔『TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ』(朝日新聞出版)〕もありませんでしたし、今みたいにTOEICの単語本はそんなに多くなかったんですよ。

 

なので、TOEICの学習を始めた時は、とにかく辞書をたくさん引いていました。「わからない単語に出会うたびに辞書で調べる」ということを繰り返し行っていました。それが、僕にとっての主なボキャビルでしたね。

 

ESC:単語帳ではなく、辞書で勉強されていたんですね!!

 

八島:単語の学習法に関しては個人の好みがどうしてもあるので、辞書を使った学習法が効率的かどうかは断言できませんけど、勉強するときに僕は教材を1つに絞って繰り返し使うようにしていたんですよ。

 

繰り返し問題を解くと、何度もわからない単語に出会うので、その単語を辞書で何回も引くことで英単語を覚えていきました。

 

ESC:問題を解きながら単語を覚えていくという感じだったんですね。

 

今は『English Journal』で学習されているということでしたが、TOEIC満点を目指していた時は具体的にどのようなことをされていたのですか?

 

八島公式問題集ですね。とにかく何回も繰り返し解きました。時間の取れる土日に1回分の模試をまとめて一気に解いて、平日にその復習をする、というスタイルで勉強していました。

 

毎週土日が来るたびに公式問題集を解いていたら、気がついたら1つの模試を10周くらいしていました。

 

ESC:10周もしたら、TOEICの英語の音やリズムや語彙はほとんど把握できるようになってくるという感じですよね。公式問題集は普通に問題を解いていただけですか? 何か問題を解くこと以外にトレーニングをされていましたか?

 

八島:ディクテーションや音読はもちろんしていましたが、その他にはPart 3、4の暗唱ですね。

 

ESC:暗唱ですか!! 暗唱ってなかなか学習者にとってハードルの高いトレーニングに感じるのですが、どうでしょうかね?

 

八島:実際やってみると難しくありませんよ。1時間あればできます。

 

まずはPart 3かPart 4の文章の1文目を暗唱する。覚えたら、1文目と2文目を暗唱する。それも覚えたら、1文目と2文目と3文目を暗唱する。これを繰り返してやって、最後まで覚えるのにだいたい1時間です。

 

ESC:1時間でPart 3やPart 4の1文章を暗唱できるようになるのですね!

 

八島:そうなんですよ。ただ、次の日にはほとんど忘れてしまっていますけどね(笑)。なので、次の日もまた1から覚えなおします。そして、その次の日も覚えなおすということを繰り返し行ってください。

 

14日間続ければ、家から駅まで歩きながらでもパッと英語が出てくるようになります。こうやって公式問題集のPart 3、4の暗唱できる長文を1つ1つ増やしていきました。

 

暗唱は、リスニングに本当に効果的でしたね。英語の言語感覚というか英語の語順を体に叩き込むことができました。

 

ESC:八島先生のお話を聞くと、暗唱したくなりますね。

 

八島:実際、暗唱ほど満足感の高い学習方法はないと思っています。1セット長文を暗唱できるようになったら「俺、全文言えたぜ! すげぇ!」って感じです(笑)。こういう成功体験が学習のモチベーションを引き上げた要因の1つでもありますね。

 

ESC:暗唱するときは音声を聞きながらやるのですか?

 

八島:音声は一旦聞かないでやっています。音声は速すぎてついていくだけで精いっぱいになってしまうので。

 

ディクテーションや音読とは別で、暗唱をするときは自分のペースで読んで覚えればOKです。

 

5. TOEIC L&Rテストで600点を目指す人は、まずはPart 2とPart 5を勉強すべし!

 

ESC:『八島式 TOEIC L&Rテストの英語が聞こえるようになる本』はTOEIC600点以上の方を対象にしていますが、600点以下の人にはどのような学習法を勧めていますか?

 

八島:リスニングはPart 2をとにかく勉強してもらいます。Part 2は問題数が25問と、量がそこそこありますが、1文1文が短く学習しやすいのでスコアを上げやすいです。

 

Part 2を学習すると、もちろんPart 2が得点源になりますし、Part 2で学んだ音の聞き方が他のパートにもよい効果をもたらして、スコアが徐々に上がり始めます。

 

スコアが上がり始めると、モチベーションも上がってきて学習者は自ら進んでPart 3、4も勉強し始めますね。そこまで来たら、放っておいてもリスニングのスコアはどんどん上がっていきますよ。

 

ESC:なるほど。Part 2は1問1問の長さが短いので復習がしやすいですよね。

 

Part 3、4だと問題が長いので、どこが聞き取れなかったのか忘れてしまうことがよくあります。復習のときに、自分の聞き取れない音を認識しやすいところがPart 2を学習するメリットですよね。

 

リーディングに関してはどうでしょうか?

 

八島:リーディングは、Part 5の勉強ですね。Part 5の勉強は基本的に主語と動詞を見つける練習をとにかく繰り返します。

 

主語と動詞を見つけるだけなら、さすがに初心者の方でもできるようになります。これができると、文構造や品詞の理解ができるようになってきて、解ける問題も増えてきますね。

 

リスニングもリーディングもまずは基礎が大切なので、Part 2とPart 5で基礎を固めてスコアを上げることで、モチベーションのアップができるように指導しています。

 

ESC:八島先生は600点以下の人でも、高校レベルの問題集などは使わずに、TOEICの教材を使って指導されているのですか?

 

八島:そうですね。大人の英語初級者の方に「5文型」とかの授業をやりだすと「トラウマの再来」みたいになっちゃうんですよね(笑)。

 

なので、僕は大学受験とか高校受験の参考書とかはわざと使用せずに、まずはTOEICの問題を解くことから始めるようにしています。

 

TOEICの問題ってゲーム的な要素もあって、コツをつかむとどんどん正解できるようになって楽しいんですよね。コツをつかんで正解を選べるようになってくると、勉強のモチベーションも上がってきます。なので、どんな初心者の方でも基本的にTOEICの問題を解き始めることから行っています。

 

 

6. 高得点者ほど、聞き取れていない音の存在に気づきにくい

 

ESC:満点レベルを目指す学習者の方へのアドバイスはありますか?

 

八島900点くらいの人でも、実は聞き取れていない、読み取れていない英文がたくさんあるんですよ。でも、900点前半くらいの人はTOEIC慣れしてしまっていて、聞き取れていない単語があっても、正解できてしまうんですよね。

 

「あぁ~この問題はよくあるパターンだ! これが正解だな」みたいな感じで問題を解けてしまうことが多い(笑)。

 

でもこれって本物の英語力じゃないですよね。確かに正解を選べるのはよいことですが、勘が外れてしまえば間違えてしまいます。こういう状態でいると安定してハイスコアを出し続けるのは難しい。

 

900点くらいの人は、自分が勉強してきたことにそれなりに自信があるから、どれだけ間違って英文を聞いているか、読んでいるかに気づきにくい。模試を解いたとしても、間違えた問題の解説だけ読んで、「なんだ~、この問題ひっかけじゃん!」とか言って復習をしっかりやらないんですよね(笑)。

 

ESC:本当はひっかけ問題じゃなくて、ただ単に英文の意味を取り間違えていただけみたいなことですね。私もTOEICの問題を解いている時にたまにやってしまいます(笑)。「この問題、ひっかけ問題だ!」とか言って全文訳も見ないで答え合わせを終えてしまったり。

 

八島:でも、実際そういうことをやっていると、自分の聞き取れていない音や読めていない英文に気がつかないし、「自分は900点取ってるから全部完璧に理解できている」と思い込んでしまうんですよ。

 

こういう状況があるからこそ、900点の人でも、ディクテーションをやって聞き取れない音を1つ1つ潰していったり、模試を解いた後に和訳を読んで、読み間違えがないかをチェックしたりすることが非常に重要なんですよね。

 

ESC落ち着いて和訳を読もう!ということですね。

 

八島:そうそう。和訳を読むことは大切です。


ESC:最後に、英語の勉強で成果を出すためのコツを教えていただけますか?

 

八島:どんな教材でも、どんな学習法でも、「最後までやり切れるかどうか」が重要です。世の中にある大抵の参考書は、しっかりやれば効果が出ます。ただ、最後までやり切れる学習者が少ないのが現実です。

 

英語を聞き取ることにセンスは関係ありません。コツをつかめば誰でも英語を聞き取れるようになることは、私のTOEICセミナーの中で実証済みです。「英語が聞き取れるようになるはず」と信じて最後までやり切ってみてください!

 

 

7. おわりに

 

今回の八島先生のインタビュー、いかがだったでしょうか?

 

本格的に八島先生のメソッドで学習をしたいと思った方は、ぜひ『八島式 TOEIC L&Rテストの英語が聞こえるようになる本』(旺文社)を手に取ってみてくださいね。

 

 

八島晶先生プロフィール

 

外資系ソフトウェア会社に勤務する現役ビジネスマン。2013年にTOEIC 公開テスト、IP テストで満点(990点)を達成。TOEIC 公開テストの受験回数は110回超。企業、大学で「TOEICスコアアップ講座」の講師を務め、受講者はのべ5,000名を超える。主な著書に『TOEIC L&Rテスト 600点奪取の方法』(旺文社)、『TOEIC TEST サラリーマン特急 新形式リスニング』(朝日新聞出版)、『出るとこ集中10日間! TOEIC テスト 文法編』(西東社)などがある。趣味はミステリー、ウイスキー、ジョギング。特技は皿回し。

 

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