「英語の資格試験のライティングの対策法がわからない」
「英語でビジネスメールを書かなければいけないけれど、時間がかかり過ぎる」
こんな悩みを持つあなた!
ライティング上達のコツはやはりたくさん書いて添削してもらうことです。ただ、闇雲に英語を書きなぐってもあまり効果的な練習にはなりません。ライティングの上達には確かな方法があります。
そこでこの記事では、約20年間英語教材制作に携わってきたメディアビーコンが、効率的な英語ライティングの勉強法やおすすめの添削サービスをご紹介いたします。
それではさっそく見ていきましょう!
Contents
1. 【勉強法】英語ライティングを上達させる方法とは?
日本の中学・高校の英語の授業では、リーディングとリスニングがかなり重視されています。その中でも、特にリーディングに比重が置かれています。
入試でリーディングしか出題されないから授業でもリーディングしか教えない、という学校の先生や塾の講師は多いですよね。また、大学や多くの日系企業が採用しているTOEICも、TOEIC Listening & Reading Testが主流で、TOEIC Speaking & Writing Testsの点数を持っている人はほとんど見かけません。
よく英語が苦手だと言われる日本人ですが、リーディングの学習をたくさん積み重ねている成果か、英文を正確に読んで理解する能力は意外にも高かったりします。
しかしやはり、インプットを重視しすぎなのが日本の英語教育の難点。ライティングやスピーキングに対しては苦手意識を持っている人がとても多いですし、実際これらは日本人が特に苦手とする項目です。
では、日本にいながらも英語ライティングを上達させる方法は何なのでしょうか?
1-1. 書く練習をたくさん積む
ズバリそれは、正しい文法と表現を用いて書く練習を、とにかくたくさん積むことです。
当然ですが、日本人が日本語での作文能力を身に付けているのは、小学生の頃あるいはそれ以前から、繰り返し作文や小論文を通して書く経験を積んでいるからです。
英語においてもそれは変わりません。基本的な英文法を身につけ、英語で書かれたものをある程度読んだ後は、それらの知識を応用したり組み合わせたりして文章を作成してみましょう。
1-2. 書いた英文を見てもらう
そして書いたらその都度、第三者にチェックしてもらいましょう。
一番手軽なのは、オンライン添削サービス。Grammarlyというサイトでは、無料の英文自動添削サービスが利用でき、誤字や文法の間違いを指摘してもらえます。有料版では機能が拡張されますが、無料版でも十分便利です。
とはいえ、機械による自動サービスではなく、実際に英語を使って生活している人に見てもらうことは非常に大切です。できればネイティブに見てもらってほしいのですが、「そんな人周りにいない!」という方は、英語が得意な方にお願いしてみるのもいいかもしれませんね。
英語も日本語も流暢なバイリンガルなどの場合は、英語のみならず日本語でも教えてくれるので助かることも多いと思います。
2. 英語ライティングの2つのステップ|まずはインプットから!
では、独学でライティングの勉強を始める際、何から手をつければ良いのでしょうか?
以下の2つのステップに分けてご紹介したいと思います。
❶英語表現のインプットの段階
❷実践的なアウトプットの段階、添削の段階
まずはインプットの段階から見ていきましょう。
2-1. 【インプット】英文を書く上でのポイントや文法を学習する
受験で英語に苦労した人には耳の痛い話かもしれませんが、ある程度きちんとした英文法の知識がないと相手に意味の伝わる最低限の文章すら書けません。
もちろん英語の文法は日本語のものとは異なるポイントがたくさんあるので(品詞を置く順番など)、いちいち日本語を英語に置き換えて文を組み立てるのではなく、英語脳に切り替えて書く必要があります。
そして、そのためには知っているフレーズの数を増やし、文の組み立て方を学ばなければなりません。
参考書で英文法を復習しよう
基本の英文法は、参考書で学ぶのが手軽で良いでしょう。英文法が苦手な人向けに分かりやすく説明した本がたくさんあります。まずは中学英文法、次に高校英文法とステップアップしていきましょう。
どの文法の参考書も、文章を書く上での重要な文法事項はしっかり押さえていますから、一冊仕上げればかなりの実力がつき、しっかりとした、意味の伝わる文章が作成できるようになります。なんでもいいので自分が選んだ本を1冊完璧にしてみてください。
中学英文法が学べるおすすめの参考書を1冊ご紹介します。
『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。』
出版社:学研プラス
著者:学研教育出版 (編さん)、山田 暢彦 (監修)
価格:2,530円(税込)
本書の特徴は、中学3年間の英語をこの1冊で復習することができることです。難しい用語を使わずにわかりやすく解説されており、英文法の超基礎から学び直すことができます。
また、監修の山田 暢彦さんによる無料解説授業動画を観ることもでき、参考書と動画と組み合わせた学習も可能です。
ライティングの参考書にも取り組もう
英文法の参考書に加え、ライティングに特化した本も一冊用意しておくと安心です。
英語でエッセイを書く際の基本の基本である文章構成の仕方や、論の流れを把握するのに重要となってくるディスコースマーカーもしっかりと学習することができます。
特に、英語ならではのパラグラフの作成方法(序論、複数パラグラフの本論、結論)は英検などのライティングテストでもよく求められますから、早い段階できちんと身につけておくと後々とても役立ちます。
ライティングに特化したおすすめの参考書を1冊ご紹介します。
『大学入試英作文ハイパートレーニング 自由英作文編』
出版社:桐原書店
著者:大矢 復
価格:1,375円(税込)
大学受験向けの参考書ですが、ライティングの基礎が学べる良書です。
第1部の「エッセイライティング書き方編」で、基本的な文章構成やパラグラフの作成方法を学ぶことができます。
第2部では様々な形式の問題が掲載されているので、英検などの資格試験のライティング対策にもピッタリです。
エッセイライティングでよく使う表現などもまとめられており、初めての人にも使いやすい1冊となっています。
2-2. 本や記事から使える表現をインプットする
ライティング力を向上させるためには、英文法の学習と並行して、英文を読む機会を増やすこともとても大切です。
なぜならライティングは、リーディングやリスニングとは異なり、自分の今持っている知識を活用してアウトプットする技能に他ならないので、いかにたくさん英語の文章・単語のストックがあるかが重要となってくるからです。
では、どのような教材を活用したら良いでしょうか。
難しすぎないレベルの英文を使う
おすすめは、自分の英語レベルと同等のもの、そしてそれよりほんの少し上のものです。あまり難し過ぎても単語の意味を調べているだけで時間が過ぎてしまいますし、逆に簡単すぎるとあまりレベルアップは図れません。
知らない表現や、実用的だと思ったフレーズにはマーカーや付箋で印をつけ、いざ「文章を書いてみよう!」と思った際にすぐに参照できるようにしておくと良いですね。
また、CDや音声を聞きながら英文を頭の中にインプットしていくこともおすすめです。音声であれば移動時間も英語のインプットに時間を使えるため、時間を効率的に使いながら大量の英語に触れることができます。
3.【アウトプットの練習】ライティングの上達は英語を書いた量に比例する
上記に挙げた英語学習で、単語力や文法力をある程度養った後は、とにかくたくさん書く練習を重ねましょう!
「単語力も文法力もだいぶついたからもう大丈夫」と思っても、実際に書いてみると、うろ覚えだったフレーズが正しく書けなかったり、単語が出てこなかったりといったことが起こります。
仮にあなたがビジネスメールを英語で書かなければいけないとき、このような状態では一通のビジネスメールを作るのに時間がいくらあっても足りません。スピードが命のビジネスの世界でこれは致命的です。
それでは、いかにしてライティング力を向上させていくか、具体的なトレーニング方法やおすすめのサービスを以下でご紹介していきます。
3-1. インプットした英語を使って日記をつける
日記は英文を書くのに慣れる一番おすすめの手段です。初めは2~3文でいいので、その日の出来事や感じたことを、知っている単語で簡単に表現してみてください。毎日続けているとかなりの分量となり、良いトレーニングになります。
わからない表現があればインターネットで調べてノートにまとめたり、スマートフォンのメモ帳にストックしておくと良いでしょう。自分がよく使うものに記録し、後で復習しやすいようにしておくのがコツです。
3-2. オンライン添削サービスを使う
やはり、早く確実に英語ライティングを上達させるには、ネイティブあるいはバイリンガルによる添削が欠かせません。
近くに添削を頼める人がいない…という方には、オンライン添削サービスがおすすめです。
各種英語試験(TOEFL、 IELTSなど)に特化した添削サービスもあるので、用途に合わせて色々な会社のサービスから自分に最適なものを選ぶことが出来ます。
3-3. 英語スクール(通学式)に通う
オンラインによる書面のみの添削だけでなく、面と向かってしっかりとした指導を受けたい方にとっては英語スクールがいいでしょう。
多少費用はかかりますが、その分単なる添削だけでなく、書き方のコツから採点者・読み手の視点に至るまで、多岐にわたる指導と手厚いサポートが受けられます。また、ネイティブの講師からテキストに沿って英語の履歴書や手紙の書き方を学べる講座も存在します。
ネイティブ講師と英語で会話しながら、自分の書いた文章のチェックを受けることができるので、ライティング力以外にも総合的に英語力を鍛えることができます。
3-4. 語学学習アプリを使う
最近はインターネットの普及によって、ネイティブスピーカーと簡単に連絡がとれます。
お互いの母国語を教え合うタイプの語学学習アプリを使えば、自分の書いた英語の文章を、無料でネイティブスピーカーに添削してもらえます。他のサービスと比較して、無料で添削を受けられるので、これは非常におすすめです。
ただし、こうした添削では、相手がプロではないため正確な添削をして貰えない可能性もあります。履歴書などの重要な文書を作成する際はこのようなサービスではなく、きちんとした有料の添削サービスの利用がおすすめです。
4. 最後に:確実な勉強法でライティング力を身に付けよう!
今回は英語ライティングの上達方法についてご紹介しました。本記事の要点は以下の通りです。
✅「文法や表現のインプット」→「書くアウトプット」の順番で行なう
✅ アウトプットでは、書く練習をたくさん積み、添削をしてもらう
✅ 添削はオンライン添削サービス、英語スクール、語学学習アプリなどを使う
ライティングは、インプットした知識を用いてひたすら練習&ネイティブによる添削を受けることでステップアップできるものです。
また、あなたの英語学習の最終目標として、留学や海外旅行に行って、英語を話すことを目標にしているのであれば、英語を話せるようになる前段階としてライティングのトレーニングを行うことは非常に効果的です。
基礎的なライティングスキルという土台があってこそ、スピーキング力を効率よく上げることができます。根気よく毎日ライティングを続けて、何度も添削をしてもらいましょう。
最後に、モチベーションを保つための工夫としてライティングテストを含む英語の資格テスト(英検、TOEIC Speaking & Writing Testsなど)を定期的に受けることをおすすめします。自分の実力を確かめることもできすし、テストがあると勉強の必要性に駆られるため英語の勉強を継続するのに非常に役立ちます。
確かな方法で英語の勉強をして、ライティングの上達を目指しましょう。