英語の勉強を始めるとき、多くの人は何か目標を立ててから勉強を始めますよね。
ただ、なかには「英語の勉強ってどうやって目標を設定すれば良いのだろう?」「目標に向かってどんなふうに勉強していけば良いの?」と悩んでしまう人もいるのではないでしょうか?
英語に限らず大学受験や資格テストなどで目標を立てたことがある人はその体験からわかると思いますが、目標を立てるのは案外難しいもの。目標が大き過ぎたり、多すぎたり、またはぼんやりしていたりなど、自分に合った目標の立て方ができずにモチベーションを失い、結局目標が達成できないまま失敗に終わってしまうことはよくあることですよね。
そこで今回はそういった方へ向けて、計画倒れにならない英語勉強の目標設定方法や目標へ向けた学習ステップの立て方を詳しく説明していきます。
この記事を読めば、途中で挫折しないような計画的な目標設定ができ、目標に向けた効果的な学習が可能になりますよ!
Contents
1. 英語の勉強の目標が達成できないのはなぜ?
あなたはもしかしたら過去に目標を設定して英語の勉強を始めたにもかかわらず、達成できずに辞めてしまったという経験があるかもしれません。
では、なぜ英語勉強の目標を達成できずに挫折してしまうのでしょうか?
1-1. 目標を立て過ぎる
目標をいくつも立ててしまうと、挫折する可能性が高くなります。
なぜなら、複数の目標にコミットしなければいけないので、集中力が分散してしまうからです。例えば、TOEIC満点、英検一級、ネイティブレベルのスピーキングを目標にすると、それぞれに対する勉強が中途半端になってしまいますよね。
目標を立てて、それに向かって勉強するのは大事なことです。ただ、まずは自分が立てた1つの目標に向けて全力で取り組みましょう。
1-2. 目標が大き過ぎる
目標が大き過ぎるということも、途中で英語の勉強を投げ出してしまう要因になります。
なぜなら、現在の自分との差が開き過ぎていて、具体的に目標を達成するイメージが湧かないからです。フルマラソンを走ろうとするとゴールが見えず、走るのが億劫になってしまうのと同じです。それに対して100m走であれば、ゴールが目の前に見えるので、それほど抵抗感はありません。
まずは現状の英語スキルに合わせた目標を立てて、ステップを踏んで近づいていくことが大切です。
1-3. 目標が抽象的である
目標が抽象的であればあるほど、目標を達成しにくくなってしまいます。
なぜなら、抽象的な目標を立てるとそもそも目標にどれくらい近づいているのかがわからないからです。例えば、「英語を話す」という目標だと、ネイティブレベルなのか、日常会話レベルなのか、それとも試験に使えるスピーキング力なのかわかりません。
目標への到達度がわかるように、具体的な目標を立てるようにしましょう。
2. 長期目標の立て方とは?
ダメな目標の立て方がわかったところで、ここでは正しい長期目標の立て方を詳しく説明していきます。
長期目標とは、いわゆる英語を勉強して最終的にどういう結果を得たいのかということです。ここをまずは明確にして、英語学習のゴールを設定しましょう。
2-1. 具体的な目標を立てる
英語勉強の目標を立てるとき、大前提として具体的な目標を立てるようにしましょう。
なぜなら、目標が具体的であれば、あなたがどの程度目標に近づいたのかが明確になるからです。例えば、「TOEICで900点を取る」という具体的な点数で目標を立てて、初めて受けたテストが400点しか取れなかった場合、何をどれくらい勉強すれば良いのかがわかりますよね。
具体的な目標の例は後ほど紹介しますが、まずはこの大前提を頭に入れておいてください。
2-2. なりたい自分像を考える
英語勉強の目標を立て、それに向かって勉強を続ける上で大切なのが、なりたい自分像を考えるということです。
なりたい自分像を思い描くことで、英語を勉強するモチベーションが保ちやすくなります。例えば、海外留学して専門分野を学んでいる、アメリカで仕事をしているなどのイメージができると、英語の勉強も楽しくなりますよね。
英語を勉強して、英語を読めるようになったり、話せるようになったりした先に何が待っているのかを想像してみましょう。
2-3. 資格・試験のスコアを設定する
取りたい資格や試験のスコアを設定するのが、非常に具体的な目標となるのでおすすめです。
資格を取れなかった、試験のスコアが足りなかったという結果が出れば、目標を達成していないことが明確になります。あとは、合格したり目標スコアを達成したりするには、どんな勉強がどれくらい必要なのかを考えて実行するだけです。
資格を取ったり、ハイスコアを記録したりするとビジネスや就活、受験にも役立ちます。何も目標が見つからない人は、まずは資格やスコアを目標にすると良いでしょう。
3. 短期目標の立て方とは?
冒頭でも言いましたが、目標が大き過ぎると挫折してしまう可能性が高くなります。それを避けるために、短期的な目標も同時に設定しておきましょう。
短期的な目標の立て方のコツは、以下のとおりです。
3-1. 長期目標に方向性を合わせる
短期目標を立てる場合は、長期目標に方向性を合わせましょう。少し難しい言い方をすると、マイルストーンを立てるということです。
マイルストーンとは、長期目標を達成するための中途目標を意味します。これを決めておくことで、少しずつ段階を踏むことができ、挫折するのを防ぐことができます。例えば、TOEIC900点が目標であれば以下のようにマイルストーンを立てましょう。
・現在:400点
・2ヶ月後:600点
・4ヶ月後:750点
・半年後:900点
ポイントは長期目標につながる目標を立てることです。無理せず少しずつレベルアップしていきましょう。
3-2. 現状の英語力から考える
多くの英語学習初心者がやってしまいがちなのが、目標から逆算してタイトな短期目標を立ててしまうということです。
達成が明らかに難しい目標を設定してしまうと、全く目標に到達できずモチベーションが下がります。例えば、半年後に海外留学したいから3ヶ月後には日常会話レベルの英会話力をつけたいという目標を立てたとします。そして、3ヶ月後になってみたら、英会話はおろか単語や文法も中途半端で目標に全く届かなかったということはよくあります。
まずは、自分の現在地を客観的に把握しましょう。場合によっては、長期目標を見直してみることも大切です。
3-3. 短期目標を達成したらどうする?
短期目標を達成したら、新たな目標を立てたり、次の目標を見直したりしましょう。
短期目標を達成したと一言でいっても、ギリギリで達成した場合と、かなり余裕を持って達成した場合ではこれからの勉強の仕方が変わりますよね。余裕を持って目標を達成したのであれば、次の目標は少しハードルを上げた方が英語力の伸びが速くなります。
短期目標を達成しても、ホッとしている場合ではありません。設定した長期目標に向かって、次の目標を設定し直しましょう。
4. 行動目標の立て方とは?
行動目標とは、簡単に言えば日々の勉強でやるべきことという意味です。目標を立てたら、それに向かうための勉強量だったり、方法だったりを決めなければいけません。
日々の計画を立てて、こなすべき目標を設定しておきましょう。
4-1. 短期目標を行動に落とし込む
先ほど立てた短期目標を、日々の行動に落とし込みます。短期目標への道のりを細分化するイメージです。
例えば、「TOEICのリスニングで300点を取る」という目標を立てた場合、以下のような行動に落とし込めます。
・ TOEICリスニングの頻出単語を覚える→単語帳1冊を1週間で1周する
・ 音を聞き取るトレーニングで過去問を解く→1日1問解いてスクリプトを見て確認
・英語の語順で理解するために速読をする→1日1冊読んで1週間ごとにレベルを上げる
目標に向かって漠然と勉強するのではなく、どんな勉強をどれだけすれば良いかを具体化しておきましょう。
4-2. 無理せずゆるく考えればOK
目標を達成できないのも辛いですが、1番ダメなのは勉強を辞めてしまうことです。なので、行動目標を立てるのは大事ですが、無理せずゆるく続けるようにしましょう。例えば、以下のようなルールを設けると良いです。
・ 1日5分は必ず勉強する
・ 行動目標は達成できなくても良い
とにかく勉強を毎日続けるということが大切です。毎日やると歯磨きをするように習慣化し、勉強することが当たり前になります。
まずは、内容や量よりも「毎日続ける」ことを意識して取り組みましょう。
5. まとめ
今回は、英語勉強の目標設定方法や目標へ向けた学習ステップの立て方を説明しましたが、いかがだったでしょうか?
正しい目標設定をするのは難しいことですが、目標がきちんと立てられていないと目的は達成はできません。
目標を設定する上で大切なのが、なりたい自分像や取得したい資格・スコアなど具体的な目的を決めた長期目標、自分の現状と長期目標との間を埋める途中で成すべきことを定めた短期目標、短期目標を満たすために日々行う勉強量を決めた行動目標、この3点です。
これらの3つを意識して、自分だけの目標を立てると計画倒れになりにくく、モチベーションを維持しながら英語の勉強を継続的に続けられるでしょう。
今まで目標無く勉強してきた、またはぼんやりとした目標しか立ててこなかった方、ぜひこの記事を参考にしてきちんとした目標を立て、英語の習得を目指してみてくださいね!