英語を勉強している方であれば、一度は英字新聞に興味を持ったことがあるのではないでしょうか。ただ、「英字新聞」と聞くと、難しそうなイメージがあって、英語学習の初心者では長続きしないのでは? と思っている方もいらっしゃると思います。
ここでは、英字新聞の特徴や購読料にふれながら、初心者でも簡単に取り入れられて、長続きする英字新聞活用法をご紹介します。
Contents
1. 日本語訳・解説付きで、豆知識も豊富! 英語学習者におすすめの英字新聞の特徴
英字新聞と聞いて、駅売店やコンビニなどでも販売されているThe Japan TimesやThe Japan Newsを思い浮かべる方が多いかもしれません。確かにこれらはすべて英語で書かれていますので、英語初心者がわからない単語を都度調べていては読むのに時間がかかり、挫折しまう可能性が高いです。
ただ、今回ご紹介するのは英語学習者向けの英字新聞。代表的なものを3紙ご紹介します。すべて日刊ではなく、週刊です。
1-1. Mainichi Weekly
①レベル表記
記事ごとのレベル表記はないものの、すべての記事で英語の単語や表現の日本語の意味が細かに表記されています。
②内容など
16面(ページ)で構成されていて、英語の記事の数は少なめです。すべてのページがカラー。ニュースの読み方、英会話の表現、映画など、英語初学者の立場に立ってとことん丁寧に解説しています。英語音声付きの記事があります。中学生が英語学習で活用しているケースも多いようです。
③価格
一紙あたり250円。定期購読の場合、例えば6カ月なら5,988円。
1-2. 週間英和新聞Asahi Weekly
①レベル表記
TOEICのスコアと英検を基準にTOEIC400~550点/英検3~2級程度、TOEIC550~700点/英検2~準1級程度、TOEIC700~800点以上/英検準1~1級の3段階に分けたレベルをそれぞれのページに表示されています。すべての記事で英語の単語や表現の日本語の意味が細かに表記されています。
他の2つと違うのは、意味が解説してある単語や表現は、記事中の文字がカラーになっていて一目でわかるようになっていること。英語初心者にとってはありがたい工夫です。
②内容など
24面(ページ)で構成されています。すべてのページがカラー。ニュースは厳選されたものを2面、3面に掲載し、エッセイや使える英会話表現、小説や映画をテーマにした解説が充実しています。英語音声付きの記事はwebサイトで音声を聞くことができます。
③価格
一紙あたり260円。定期購読の場合、例えば6カ月なら7,250円。
1-3. The Japan Times Alpha
①レベル表記
TOEICスコアを基準に550点未満~、550~800点、800点以上の3段階に分けたレベルをそれぞれのページに表示。一部を除き、ほぼすべての記事で、やや難しい英語の単語や表現には日本語の意味が表記されています。
②内容など
24面(ページ)で構成。一面をはじめ、数ページはカラー、そのほかは白黒。政治、スポーツ、芸能など多彩なニュースをバランスよく、どの記事も長すぎない量で掲載。TOEIC対策やライティング課題に対して読者が回答したものについて解説するコーナー、映画の表現解説、英会話表現など学習コーナーも豊富。
英語音声付きの記事はwebサイトで音声を聞くことができます。そのほか、購読者限定で利用できる記事を使ったweb学習コンテンツが充実しています。
③価格
一紙あたり300円。定期購読の場合、例えば6カ月なら6,780円。
ご紹介したように、いくつかの英字新聞は学習者向けの工夫がたくさんなされていますので、英語初心者でも十分読むことができます。では、具体的にどのように活用していけばよいか、ポイントを見ていきましょう。
2. 初級者も中級者も長続きするポイント
英字新聞を学習に取り入れる上で、押さえておきたい長続きのポイントをご紹介します。英字新聞は定期購読する方も多いので、読まないまま新聞がたまってしまった!ということのないように、うまく活用していきましょう。
2-1. 長続きするポイント1 毎日、興味のある見出し・ニュースだけチェック
1つめのポイントは、毎日、興味のある見出し・ニュースだけチェックすることです。日本のニュースを扱っていることも多いので、内容がわかっていてわからない英語表現があっても意味を想像しやすいものから選んでも構いません。決して、「すべての記事を読まないと」と思わないことが大切です。
2-2. 長続きするポイント2 記事の最初の一文だけでもいい
もし1つの記事を読むのも大変な日は、記事の最初の一文だけ読んでも構いません。なぜかというと、新聞記事では見出しと最初の一文で重要な事実を伝えているからです。もちろん興味のある記事はすべて読むのがいいのですが、時間がない時は最初の一文だけでも構いません。
2-3. 長続きするポイント3 辞書は無理に引かない
記事によっては、あらかじめ日本語の意味が記事内で紹介・解説されている箇所以外でわからない英語の単語や表現が出てくることもあります。でも、無理して辞書を引く必要はありません。「だいたいの意味がわかれば大丈夫」くらいの感覚でいたほうが長続きすると思いますよ。
3. 英語音声付きサイトやオンライン購読のすすめ
3-1. 無料で聞けるから人気!音声付きの記事を活用しよう
英字新聞の記事の中には英語の音声を聞けるものが少なくありません。一度読んでしまった記事も音声を聞いて、内容が理解できるか確認してみましょう。記事中に単語や表現の意味は書いてあっても発音までは確認できません。ぜひ英語音声を活用しましょう。
また、英語の音声を聞くことで、表現が定着しやすくなります。ちなみに、Mainichi Weeklyはデジタル版の記事をクリックすれば、webサイトに飛ばなくても英語の音声を聞くことができますので、便利ですよ。
3-2. 紙版だけじゃない! web版ならいつでもどこでも簡単に勉強できる
前に紹介した英字新聞にはデジタル版があります(定期購読で一カ月単位でのみ購入可能な新聞もあります)。記事を読むだけでなく、すき間時間を使って紙面中のクイズやTOEICの問題、記事を使ったエクササイズに取り組むこともできます。英字新聞というと読むだけのイメージがあるかもしれませんが、ご紹介した英字新聞では学習コンテンツが充実しているので、使い方次第で価格以上の価値のある英語教材になります。
4. まとめ 毎日の勉強に英字新聞を取り入れよう
英字新聞と聞くと、英語初心者には難しそうなイメージがあったかもしれませんが、ご紹介したように、初心者に読みやすい工夫と学習コンテンツが盛りだくさんです。
自分の興味のある記事だけ読む、時間がない時は記事の最初の一文だけ読む、というような取り入れ方で長く英語学習に取り入れていただきたいと思います。
また、音声や記事を使ったエクササイズ、クイズを活用すれば、教材としても十分役に立ちます。ぜひ取り入れてみてくださいね。