中学校から本格的に始まる英語の授業。小学校で英語に触れてこなかった人からすると、難しく感じてしまいますよね。
「定期テストで点数が上がらない」
「勉強法が分からない」
そんな悩みを持っている中学生の方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、中学生の英語で大事な3つのポイントを解説。英語を得意科目にするための、おすすめ勉強法と参考書をご紹介するので、ぜひ最後まで読んでみてください!
英語が苦手な中学生の方は必見です。
Contents
1. 中学生英語で必要な3つのポイント
中学生が習う英語は基礎的なものが多い反面、今後の英語力に大きく影響する大事なものです。
中学英語のレベルアップに重要になるのがこの3つ。
・単語
・文法
・長文読解
これらをマスターすれば定期テストの点数はもちろん、高校入試でも良い結果を期待できます。それでは詳しくみていきましょう!
1-1. 単語
単語はあなたの英語力の土台となる大切なもの。
文法問題や長文読解も、単語力がなければレベルアップしていくことはできません。反対に単語力があれば、文法問題も長文読解もスムーズに理解できたり、リスニングやライティングの点数を伸ばすことができたりします。
単語を覚えるときに意識してほしいのが、発音とスペルを意識すること。
日本語の音と英語の音はたくさんの違いがあるので、日本語の音で単語を覚えようとすると間違ったスペルで暗記してしまうことがあります。例えば「バス」を英語にしてみると「bus」になりますよね。しかし、音につられて「bas」と間違えてしまう人が多くいます。
日本語と英語の音の違いを考えずに、そのままローマ字にして単語を覚えてしまわないように注意してください。
1-2. 文法
文法も英語の大事なポイントのひとつ。
特に、日本人にとって理解しにくいのが「語順」ではないでしょうか。
例えば、
「私はペンを持っています。」
を英語に翻訳してみると
「I have a pen.」
「ペン」=「pen」と「持つ」=「have」の位置が入れ替わっていますよね。
英語ではこのように、日本語とは異なった語順で文章ができていることを理解しておきましょう。
また、英語には日本語にない冠詞や疑問文、少し変わった使い方をする助動詞や代名詞などがあります。このような違いはテストでよく出題され、間違いやすいポイントになるので丁寧に学んでいきましょう。
英語の文法をしっかり理解するためには、国語力も必要になります。国語の勉強を怠らないようにすることも、英語力のアップには欠かせません。
1-3. 長文読解
中学生が一番苦手意識を持ちやすいのが長文読解。テストでは必ずと言っていいほど出題され、難しいと感じる人も多いのではないでしょうか。英語の成績アップを狙うには、この長文読解をどれだけスムーズに解けるかがカギとなります。
長文読解では単語力や文法の知識に加え、ストーリーを読み解く力も必要です。長文読解ができない人は、単語や文法の知識が足りないか、文章全体を把握できていないかの2つに分かれるということです。
単語や文法が理解できない場合は、ノートにまとめるなどして、復習を繰り返すことが重要です。一度学習した長文は何度も声に出しながら読み返すことで、単語や文法を自然に理解できるようになります。
単語や文法はわかるのに、文章の意味が理解できないと感じている人は、前後のつながりを意識するように読んでください。
前後のつながりを意識しながら読むには、接続詞に注目しましょう。接続詞とは、語と語、句と句、節と節をつなぐ役割を持つ単語です。「and、but、or、because、if」など、接続詞には様々な単語があります。
接続詞は文章の前後関係を判断する重要な目印となります。例えば「but」に続く文章では、その1文前の文章内容と反対の事柄を述べているということがわかります。
このように、接続詞を意識して英語長文を読むことで、文章の全体像が把握しやすくなります。
2. 英語が得意になるおすすめ勉強法
英語は他の科目に比べ、難しいと感じることもあるかもしれませんが、実際はコツさえ掴めば得意科目にすることが十分可能です。
塾や通信教材を使って勉強するのも良いですが、「学校の授業+独学」でしっかりと英語力を伸ばすことができます。
また、中学生の時に英語の苦手意識をなくしておくと、高校受験や大学受験で大きな武器となります。
ということで、ここからは英語を得意科目にするための勉強法を3つご紹介します。
・教科書に出てくる単語を確実に覚える
・英語を音読してみよう
・毎日15分英語に触れてみよう
それでは、詳しく見て行きましょう。
2-1. 教科書に出てくる単語を確実に覚える
英語で一番重要な単語学習。何から覚えればいいのか分からないという人は、教科書に載っている単語を前から学習するようにしましょう。
教科書には覚えるべき基本的な単語がまとめられています。授業で知らない単語が出てきたら、辞書で意味を調べたり、先生に聞いたりして少しづつ覚えていきましょう。
単語を覚える際のポイントは、自分でテストをしてみること。日本語訳を隠して意味が分かるかどうかチェックしてください。単語を見たらすぐに意味がわかるくらいになるまで繰り返せば、長文問題も時間をかけずに解けるようになります。
2-2. 英語を音読してみよう
音読をすることも効果的な英語の勉強方法です。自分で英語を読んでみることで、目だけではなく口と耳も使うことができ、英語をより深く理解することができます。
また、日本語とは違った語順やリズムが分かり、あなたの脳が英語に慣れてきます。これを繰り返すと、英語脳という状態を作ることができ、英文を理解するスピードが格段に早くなります。
音読の題材はなんでも構いませんが、なるべく自分が意味を理解できる文章がおすすめです。教科書の英文が一番おすすめですが、NHKラジオやポッドキャストの英語番組なども良い教材となりますよ。
英語を音読することが、恥ずかしいと感じる人もいるかもしれません。その場合は小さい声で音読してみたり、心の中で音読をしたりしてもOKです。
音読をすることの最大の効果は英文を前から後ろに自然なスピードで読めるようになることです。ぜひ音読を英語学習の中に取り入れてみてください。
2-3. 毎日15分英語に触れてみよう
毎日英単語を覚えるようにしたり、英文を読んだりするように習慣づけると、英語力がどんどん伸びていきます。
しかし、部活動や他の科目も勉強しなければならない中、そのような習慣を身につけることは簡単なことではありません。そこでおすすめしたいのが、15分だけ英語に触れる習慣をつけること。宿題や試験勉強とは別に、15分だけ時間をとって英単語や文法を学習しましょう。
朝少し早く起きて勉強するのもいいですし、寝る前の時間を有効活用してもOKです。
そのためには、毎日学習する内容をあらかじめ決めておくことが大切。「単語10個覚える!」「授業のノートやプリントを見返す」など、短時間でできるものを準備しましょう。
もし続かないようなら、無料でダウンロードできる英語アプリやPCゲームでもOKです。15分という短い時間ですが、コツコツと毎日継続すれば、定期テストや入試で役立つこと間違いなしです。
3. リスニングは勉強すべき?
中学の英語では、リスニングの勉強に機会はそれほど多くないのではないでしょうか。授業ではCDを流す程度で、定期テストや入試では配点が低いので、勉強すべきか悩む人が多くいます。
しかし、単語の発音や教科書の音声はなるべく聞くことをおすすめします。中学生のうちに英語の音に慣れておくことは、大きな財産となって将来のあなたにメリットをもたらします。
大人になってからでは、耳を英語の音に慣らすということが非常に難しくなってきます。脳が若い時になるべく英語の音に触れておくことは、非常に大切なことです。
リスニングの勉強は難しく感じると思いますが、意識的に英語の音声に耳を傾ける機会を増やしてみてくださいね。
4. 中学生に使ってほしい英語参考書3選
中学生におすすめの参考書はこの3冊。
・『システム英単語 中学版』(駿台文庫)
・『中1英語をひとつひとつわかりやすく。』(学研プラス)
・『ハイパー英語教室中学英語長文 1』(ピアソン桐原)
教科書では物足りないと感じたり、学校の授業ではよく理解できないという人はぜひ利用してみてください。
4-1. 『システム英単語 中学版』(駿台文庫)
引用:https://www.sundaibunko.jp/contents/book/1102/
単語学習におすすめの『システム英単語 中学版』は、中学1年生から3年生まで使える万能な単語帳です。それぞれの単語や熟語には短い例文も掲載されているので、単語の使い方も一緒に暗記することができます。
また、ほかの単語帳では、教科書と範囲が違って使いづらいということがありますが、『システム英単語 中学版』は主要な教科書に合わせて作られているので、学校の授業の復習にも使うことができます。
この教材には単語と例文の音声を収録したCDも付属しており、リスニング力の強化にも役立ちます。
単語帳選びに迷った人は、ぜひこの教材を使ってみてください。
4-2. 『中1英語をひとつひとつわかりやすく。』(学研プラス)
引用:https://hon.gakken.jp/book/1130290700
文法の学習をするなら『中1英語をひとつひとつわかりやすく。』がおすすめ。
英語が苦手な人でも理解できるわかりやすい解説が人気。超基礎から丁寧に英文法が解説されています。
文章だけでなく図やイラストを使っているので、教科書のような堅苦しさがないことも魅力のひとつです。解説の後には練習問題があるので、ちゃんと理解できているかチェックもできます。
基礎的な文法からやり直したい2年生、3年生にもおすすめしたい1冊です。
4-3. 『ハイパー英語教室中学英語長文 1』(ピアソン桐原)
引用:https://www.kirihara.co.jp/product/detail/000737/
『ハイパー英語教室中学英語長文 1』は長文読解の学習に最適な教材。解説が丁寧で分かりやすいことが特徴で、基礎から長文読解の解き方のコツが身につきます。
高校入試の過去問題から出題しているので、良質な問題を解くことができます。
また、長文読解だけでなく音読の題材としても最適。問題を解いた後はスムーズに読めるようになるまで繰り返し音読してみましょう。分量や難易度が適切なので、長文読解の入門にぴったりのテキストです。
5. まとめ
中学は、本格的に英語に触れ始める大切な時期です。
早いうちに英語の苦手意識をなくして、得意科目にしておけば、定期テストだけでなく入試でも大きな武器となります。
それだけでなく、将来のビジネスや海外旅行でも役に立つ能力となることもあるでしょう。対策をすれば点数アップを狙いやすい科目でもあるので、コツコツと継続して学習していきましょう。