「英語を勉強し始めたけれど、大して上達していない気がする」、「いざ、英語を話す場面になると口をついて表現が出てこない」という方は多いのではないでしょうか。
特に社会人の場合、1日に何時間も勉強時間を確保できないということもあるので、ポイントを押さえて効率よく勉強したいという気持ちはよくわかります。
ここでは、社会人になって英語を改めて勉強し始めたときに、意識しておきたいポイントをご紹介します。
Contents
1. 1日30分がおすすめ~英会話上達の秘訣!~
意外に思われるかもしれませんが、毎日継続するなら30分の学習がおすすめです。
ラジオの英語講座が多くの場合1回15分だというのをご存知でしょうか。さらに15分加えて、単語や表現を定着させるための勉強をするとかなりのことができるのです。
どのような教材で英会話を学ぶかは人それぞれですが、ラジオ講座に限らず、市販の英会話の教材や英会話教室のテキストは会話形式の例文が多く用いられています。そのような教材を使った場合の時間配分と内容を例としてご紹介します(社会人が勉強することを想定して20:00開始としています)。
20:00~20:05 リスニング・知らない単語、表現の意味や用法をチェック
20:05~20:10 音読とリピーティング(音声の後に続いて音読すること)
20:10~20:15 問題がついている場合は問題を解く
20:15~20:20 オーバーラッピング(音声にかぶせるようにして音読すること)
20:20~20:30 単語と表現を声に出しながら書く
ポイントは、ほとんどの時間で「声に出しながら勉強する」ということです。単語や英会話表現を覚えるときも声に出しながら書くようにすると定着が早いと感じています。教材の便利なところは、知らない単語や英会話表現の意味や用法の解説が付いていること。もちろん辞書は積極的に引いてほしいのですが、短時間で学習を効率よく進める上で、解説がついているのは便利です。
2. 独学が強い!意外な近道の鍵は単語。英語力は単語力!?
「英会話教室に通っているけど、あまり上達しない・・・」「オンラインでネイティブスピーカーと話しているのに、使える表現が増えない」と感じている人は、どんな復習をしているかもう一度振り返ってみましょう。
英会話教室でネイティブスピーカーと話す機会を設けることはいいことですが、話しているだけで、新たな英会話表現がその場で定着するわけではなく、そのとき覚えた単語や表現を繰り返し声に出して書いて、何度も使うことでようやく定着します。
つまり、英会話教室や教材は、よく使われる単語や英会話表現を示してくれますが、それを確実に定着させるところまでもっていくのは自分です。
2.1 単語集を用意しよう
英会話なのに単語?と思われるかもしれませんが、英会話を上達させるには使える単語、英会話表現を増やすことが重要です。英会話は話しているだけで自然とできるようになるわけではありません。例えば、髪型についてネイティブスピーカーと気軽に会話したいとき、髪型やおしゃれにまつわる単語を知らないと話せませんよね。
もしすでに使っている英会話教材があれば、そこにはきっと単語や表現がまとめられていると思います。それらを使えるようになるのはもちろんですが、その教材とは別に英会話でよく使われる単語を集めた単語集を用意することをおすすめしますどのように使われるのかがわかる例文付きのものがおすすめです。個人的な経験から、音声付きの単語集を使って、繰り返し声に出すと早く確実に定着させることができると思います。
3. 映画やアプリ、動画も表現の宝庫。教材+αで使える表現を増やそう!
「単語集で単語を覚えるなんて、受験勉強を思い出して嫌だなあ」と思った方も多いかもしれません。英会話をもっと楽しく学びたいという気持ちはわかります。では、単語集を1冊は用意していただいて、併せて映画や動画を活用するのはいかがですか?
3.1 映画は字幕をチェックしながら
映画はどのような状況でどのような英会話表現を使うのがいいのかがよくわかります。微妙な英会話のニュアンスまでわかりますよね。もちろん映画を1回観ただけでは英会話表現を定着させるのは難しいと思います。
映画好きの方ならネットで視聴したりDVDを購入したりして英会話表現を知るのもいいのですが、効率を考えると、映画中のセリフをピックアップして教材化したものを活用するのもおすすめです。おもしろい英会話表現を紹介して解説しているので、楽しみながら生きた表現に触れることができます。
3.2 英語の演説にはいい表現が詰まっている
YouTubeなどに投稿されている英語の動画もおすすめ。特におすすめなのは、政治家や有名人よる演説です。「English Speeches」で検索すると、我々にも馴染みのある有名人の字幕付きの動画が視聴できます。英語圏の演説はすぐれた英会話表現の宝庫で、演説するまでに何度も原稿を推敲していますので、より質の高い表現を学ぶことができます。ただ、こちらも初心者には難しく感じるかもしれませんので、著名人の演説を素材に取り入れた教材もあわせて活用することをおすすめします。
4. 英語の記事を読むのも学習!リーディングも英会話上達のコツ
生きた英会話表現を知るもう1つの方法がリーディング。英会話と聞くと、対面で話すことを想像してしまいますが、英語で書かれた一定量の文章を読めば、英語の単語や表現がどのように使われているかを知ることができるので、英会話の学習に取り入れることをおすすめします。
4.1 日本語での解説付きの英字新聞は心強い味方
初心者におすすめしたいのは、単語の意味や表現の解説が日本語で書かれている学習者向けの英字新聞。いくつか種類があり、多くが週に1回の発行なので、いろいろな英会話表現を学びながらじっくり読みたい学習者におすすめです。
4.2 アプリも活用しよう
英語の新聞にはちょっと抵抗がある・・という方におすすめなのは、政治やビジネスに限らず、音楽やファッションなど幅広い分野の英語記事を提供しているアプリ。
「english reading app」で検索してみてください。記事中のわからない単語をクリックするとすぐに意味が表示されるものもありますので、移動中やすき間時間に読むのにぴったりです。
5. まとめ
英会話を学び始めたばかりの方には、1日30分を目標に勉強を始めてみることをおすすめします。ラジオ講座でも15分で1講座終わるのですから、30分あればいろんなことができます。
ポイントは声を出して勉強すること。そして、知ってる単語や表現を増やすことが大切です。単語集とあわせて映画や動画を活用して、英語の表現をたくさん定着させましょう。
意外かもしれませんが、リーディングも英会話と無関係ではありません。英語の新聞やアプリを活用して英会話学習に取り入れてみてください。