「英語の覚え方」と聞いて、あなたは何を思い浮かべますか? 英単語の覚え方ですか? それとも英語の例文の暗記法ですか?
英語の覚え方は、人によってさまざまですが、どうせ英語を覚えるのであれば、効率の良い覚え方を活用して、短時間で英語を身に付けたいですよね。
ということでこの記事では、英単語、英文法、そして英語のフレーズを簡単に覚えるコツを大公開します。おすすめの教材やアプリもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
それでは、ひとつひとつ見ていきましょう!
Contents
1. 英単語の覚え方
まず初めに英語の勉強で覚えることに苦労するものといえば、英単語が真っ先に思いつくのではないでしょうか?
英単語を覚えるためには、さまざまなコツがあります。例えば、語呂合わせで覚えたり、語源で覚えたり、接頭辞、接尾辞で覚えたりなどです。
しかし、英語の勉強をすればするほど、覚えなければいけない英単語は大量に現れ続け、語呂合わせのような方法に頼って英単語を覚えていると、いくら時間があっても足りないという状況に陥ってしまいます。
そこで、最も重要な英単語勉強のコツは、何度も何度も同じ英単語に触れるということなのです。
以下で詳しく解説していきます。
英単語は復習が何よりも大事!
「英単語をノートに何度も書いて暗記したけれども、数日後にはすっかり忘れていた」
こんな経験はありませんか? 残念ながら、ノートに何度も書くという行為を通して覚えた英単語は、短期記憶にしかとどまっておらず、復習をしなければ覚えた単語はすぐに忘れてしまいます。
そこで、おすすめしたいのが、ドイツの心理学者エビングハウスが発見した忘却曲線を利用した英単語の復習です。
このエビングハウスの忘却曲線によると、何かを覚えた20分後、1日後、7日後、15日後、1ヵ月後に復習すると、覚えたモノが長期記憶として記憶に定着させやすいことが判明しています。
つまりこの忘却曲線に従って単語の復習を続ければ、英単語を長期記憶としてスムーズに頭の中に定着させることができるのです。
おすすめの教材3選
今回ご紹介する英単語の教材は、大学受験用として多くの高校生に利用されているものです。
『 システム英単語 (駿台受験シリーズ) 』(駿台文庫)
引用:https://www.sundaibunko.jp/contents/book/928/
各ページの冒頭に書かれているミニマルフレーズを暗記することにより、単語の活用法や熟語の知識まで身に付きます。ぜひ、別売りのCDを何度も繰り返し聞き、例文も暗記しましょう。
『速読英単語』(Z会)
引用:https://www.zkai.co.jp/books/sokutan6/
英語長文から単語を学んでいくスタイルなので、単語を覚えながら長文読解対策もできます。また、文章を通して英単語が勉強できるため、英単語の使い方をしっかり学ぶことができます。
こちらのシリーズには、入門編、必修編、上級編がありますので、各自のレベルに合わせて教材を選びましょう。
『鉄緑会東大英単語熟語 鉄壁』(角川学芸出版)
引用:https://www.kadokawa.co.jp/product/200904000024/
タイトルのとおり、難関大学を目指す受験生を対象とした教材です。単語数3196語、熟語数1053語、全666ページと、かなりボリュームがある教材です。
ぜひ、難関大学入試レベルの英単語を覚えたい方は挑戦してみてください。
おすすめのアプリ3選
こちらで紹介するアプリには有料のプランもありますが、無料のプランのままでも十分に単語が覚えられます。
英語 POLYGLOTS-海外ニュースで英単語を楽しく学習
引用:https://play.google.com/store/apps/details?id=net.polyglots&hl=ja
まず初めにご紹介するのがPOLYGLOTS。英単語学習専門のアプリではありませんが、自分が興味のある英語記事を気軽に読みながら英単語学習をすることができます。
特におすすめしたいポイントは、記事を読み進めていてわからない単語があるとき、その単語をクリックすると音声付きの辞書が表示されることです。
この機能があれば、初心者の方でも無理なく長文に挑戦することができます。
英単語アプリ mikan
引用:https://play.google.com/store/apps/details?id=link.mikan.mikanandroid&hl=ja
英単語アプリmikanでは、日常英会話やTOEICなどの各種英語試験など、自分のニーズに合った英単語を学習することができます。
復習をリマインドしてくれる機能もあるので、練習した単語を忘れずに復習できますね。
ターゲットの友1900
引用:https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.obunsha.targetnotomo&hl=ja
ターゲットの友1900の特徴は、ゲーム感覚で英単語を覚えられることです。
高校名や部活を登録することで、ライバルと競いながら語彙力をUPすることができる点は以上に面白いところ。
高校名は卒業した母校でも構わないので、高校を卒業された大人の方でも問題なく参加することができますよ。
2. 英文法の覚え方
単語だけを覚えても、英語で話をしたり、英作文を書いたりすることはできませんよね。英文法という英語のルールを理解することで、英語の語順がわかり、覚えた単語を使えるようになります。
ということで、ここからは英文法の覚え方をご紹介していきます。
参考書と問題集を併用しよう!
他の学習にも共通することですが、英文法学習ではインプット(文法書で知識を頭に入れること)とアウトプット(頭に入れた知識を取り出すこと)をバランスよく行うことが重要になります。
文法書などの参考書で、英文法を理解したら、問題集を利用して自分の理解度をテストしてください。
反対に、問題集を解いて間違えた箇所は、必ず文法書で確認をするようにしてください。
このループを繰り返すことにより、確実に理解度がUPします。
オリジナルの例文を作ってみよう。
覚えたい英文法項目があったら、自分でオリジナルの例文を作ってみることも、英文法知識を覚えるのに非常に効果的です。例文を作る際は、自分の友だちや家族を例文の中に登場させるなど印象に残りやすくなる工夫をしましょう。その文法事項が記憶に残りやすくなります。
この方法は単語の暗記にも有効なので、幅広く活用してみてください。
おすすめの教材3選
『大岩のいちばんはじめの英文法【超基礎文法編】』(東進ブックス)
引用:http://www.toshin.com/books/archives/2014/02/post_110.html
大学受験される方だけでなく、中学生から英語学習初心者の大人の方まで、基礎から英文法を勉強されたい方を対象とした参考書になっています。
全230ページなので、短時間に効率よく学習されたい方におすすめの本です。
『総合英語 Evergreen 』(いいずな書店)
引用:https://www.iizuna-shoten.com/book/sub_english/overall-english-evergreen/
こちらは全672ページあり、かなり読み応えのある1冊です。
参考書というよりは、文法の辞書のように感覚で使用しましょう。
『Next Stage英文法・語法問題』(桐原書店)
引用:https://www.kirihara.co.jp/product/detail/431203/
『Next Stage』は、文法問題だけでなく、語法問題や発音問題まであり、かなり問題量が豊富な1冊です。CDも付属されています。
ただ、問題を解きながら更に理解を深めたいポイントがあれば、『総合英語 Evergreen』などの参考書と併用して使ってくださいね。
おすすめのアプリ2選
Duolingo
引用:chrome-extension://mcbpblocgmgfnpjjppndjkmgjaogfceg/fsCaptured.html
Duolingoは、完全無料の英語学習アプリです。ゲーム感覚で楽しく学習できる点がおすすめポイント。
また、英語以外の言語を英語で学ぶこともできるので、多言語に興味がある方にもおすすめします。
早打ち英文法
引用:https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.gakkonet.quizshooterenglishgrammar&hl=ja
中学や高校で習う英文法を、ゲーム感覚で復習することができるので、とにかく楽しく英文法を学習したい方におすすめです。空所補充式の文法問題だけでなく、整序英作文やスペル入力形式の問題も付いているので、英作文の練習にもなります。
3. 英語フレーズの覚え方&会話の学習法
ここまで、英単語と英文法の覚え方を紹介してきました。
しかし、単語量が増え英文法の正確な知識を獲得したとしても、スムーズに英会話フレーズが口から出るようになるためには、まだまだ特訓が必要です。
残念ながら、私たち日本人が作る英文は、文法的には全く問題がないのに、ネイティブにとっては不自然な表現として受け取られることが多いです。実際に会話を通して英語を学んできていないため、これは仕方がないことです。
そこで実践していただきたいのが、英語フレーズをそのまま暗記することです。
骨の折れる作業ではありますが、覚えれば覚えただけ、ネイティブにとっても自然な英語を話せるようになります。
音読を通してフレーズを覚えよう。
英文を暗記する際は、必ず音読をするようにしましょう。その際に、音声を聞くことも非常に重要です。
発音を丁寧に真似しながら、気持ちを込めて音読をすることで、英文が印象に残りやすくなります。また、視覚からも聴覚からも英語を認識することができるので、脳への定着が早くなります。
体の感覚器官をフルに活用して英文の暗記をしましょう。
おすすめの教材
『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』(ベレ出版)
引用:https://www.beret.co.jp/books/detail/249
簡単な英単語や英文法を完璧に使いこなす力を養うことで、英語をアウトプットする力をつけてしまおうという本書。
この本で取りあげられている英文は、すべて中学生レベルです。難しい構文は出てこないので、日本語で意味を理解しながら暗記することができます。
CDが付属されていますので、ぜひCDの音声を聞きながら、音読に挑戦してみてくださいね。
4. まとめ
いかがでしたか?
この記事では、英単語、英文法、そして英語のフレーズを覚えるコツを解説しました。
・文法は参考書と問題集の両方を使いこなすことと、自分で例文を作る
・英語フレーズは、英文を何度も音読する
という3つのことを意識して、会話でも使える英語力を身に付けましょう!