せっかく英語の勉強をするなら、資格が取れて、受験や就職に活かせるものがいいですよね。
ただ、英語の資格があることは知っていても、たくさんありすぎてどの資格を取るのが自分の目的に合っているのかわからない方も多いのではないでしょうか?
そこで、今回はおすすめの英語資格を大学受験・留学や就職・転職などの目的別に比較しながらご紹介します。
Contents
1. 英語資格を取るメリットとは?
英語資格を取るメリットにはどんなものがあるのでしょうか。英語資格を取るメリットは以下の3つです。
・英語力の証明になる
・効率よく英語力を伸ばせる
・英語力のレベルを測れる
それでは、それぞれ詳しく見ていきましょう。
1-1. 英語力の証明になる
英語の資格を取得することで、あなたの英語力を証明することができます。
なぜなら、資格を実際に取ることで数値や級など目に見える形で示すことができるからです。例えば、英検なら1級や2級、TOEICなら700点、900点というようにスコアが出ます。資格を取ってない場合、あなたがどれだけ優れた英語力を持っていても、初対面の人には正確に伝えることはできません。
英語力に自信がある人ほど、一度資格試験を受けて英語力を証明できるようにしておきましょう。
1-2. 効率よく英語力を伸ばせる
資格試験に向けて英語を学習すると、効率よく英語力を伸ばすことができます。
なぜなら、試験があることで必要な英語力が明確になり、具体的な学習目標を立てやすくなるからです。例えば、TOEIC600点を取ることを目標にする場合、TOEICの頻出単語を覚えることになります。
ただ漠然と「英語力を伸ばしたい」と思っていても、だらだらと勉強してしまいがちです。英語の資格試験を目標にすることで、具体的な勉強計画を立てて学習しましょう。
1-3. 英語力のレベルを測れる
当然ですが、英語の資格試験を受けることであなたの英語力を測ることができます。
特に英語の資格試験が英語力を測るのにおすすめな理由は、繰り返し受けることで成長の度合いが目に見えてわかることです。例えば、TOEICを2回受けたとしても2回ともほぼ同じ難易度になります。繰り返し同程度のレベルの試験を受けることで、あなたの勉強の成果を感じることができるでしょう。
定期的に英語の試験を受けるようにして、英語力の上達度合いをテストするのがいいかもしれません。
2. 大学受験・留学に使える英語資格4選
ここではまず、大学受験や留学に使える英語資格である以下の4種類を紹介します。
・TOEFL
・GTEC
・ケンブリッジ英語検定
高校生で大学受験を控えている方はもちろん、大学受験までは時間がある方や、将来的に留学したいと思っている方も必見です。今のうちから試験を受けておいて、試験の形式や問題傾向に慣れておきましょう。
2-1. IELTS
IELTSはブリティッシュカウンシルやケンブリッジ大学英語検定機構などが運営する試験で、日本では日本英語検定協会が実施しています。
IELTSは主に海外留学のための英語力を証明するための試験で英会話力が試されます。イギリス、オーストラリア、カナダに正規の留学生として留学する場合は必ずIELTSが必要です。これらの国への留学が控えている方、将来的に留学を考えている方は今のうちから受けておいて損はないでしょう。
2-2. TOEFL
TOEICはビジネス英語を測る試験である一方、TOEFLは海外に留学をするための英語力を測る英語資格の1つです。
TOEFLはアカデミックな試験内容で難易度は高めです。主にアメリカやカナダなどの北米の大学が留学生の試験にTOEFLを取り入れています。PCに向かってのスピーキングは慣れないうちは違和感があるので、すぐに必要でない方も一度受けて感覚をつかんでおくことをおすすめします。
2-3. GTEC
GTECとは、通信教育を中心に手掛けるベネッセコーポレーションが運営する英語資格試験の1つです。
近年英語力を測る指標の1つとして取り入れる大学も増えてきています。高校や中学でも取り入れられており、高校生や中学生には学校の授業で受けたことのある方もいるのではないでしょうか。4技能を測ることのできる試験であり、今後需要が高まることが予測されます。
2-4. ケンブリッジ英語検定
ケンブリッジ英語検定は、日本ではあまりなじみのない試験かもしれません。
ただ、ヨーロッパを中心に世界では広く知られている試験です。具体的には、全世界で年間約500万人が受験しているとされています。ヨーロッパの大学や大学院への留学を考えている方は英語力の証明として使える場合があるので、一度受けておくといいでしょう。
3. 就職・転職に使える英語資格4選
ここからは就職や転職に使える英語資格のうち以下の4つをご紹介します。
・英検(実用英語技能検定)
・TOEIC
・日商ビジネス英語検定
・国連英検(国際連合公用語英語検定試験)
大人の方はこれらの資格を取っておくと転職などに有利になるのはもちろんですが、
大学進学や英語力の向上にも役に立つものも多いです。就活や転職を控えている方はもちろん、英語力を測りたい方もチェックしてみてくださいね。
3-1. 英検(実用英語技能検定)
英検(実用英語技能検定)は、言わずと知れた日本では非常に有名な英語資格です。
就職や転職の際に英語力の証明になるのはもちろん、大学でも英語力を測る指標として取り入れられています。「英検よりTOEFL」といわれたりすることもありますが、やはり日本での知名度は英検の方がかなり高いです。レベル分けがされていて小学生以下の子供から、主婦などの大人まで受けられるので、どの英語資格を取ろうか迷ってしまう方はとりあえず英検を取っておいてもいいでしょう。
3-2. TOEIC
TOEICもまた、英検に次いで日本では非常に有名な英語資格の1つです。
試験では、基本的なコミュニケーション能力が試されます。欧米ではあまり重要視されていませんが、国内での認知度は高く企業も採用基準として採用しているところが多いです。英検との違いはテスト内容がリスニング・リーディングのみであり、スピーキングやライティングは試されないということです。日本人にとっては他の資格試験によりもTOEICの方が比較的簡単でしょう。
ただ、TOEICもリスニング&リーディング用の試験とは別にスピーキング&ライティングを測る「TOEIC Speaking & Writing Test」というものがありますので、話したり書いたりする能力も知りたい方はそちらに挑戦してみるのもいいでしょう。
3-3. 日商ビジネス英語検定
日商ビジネス英語検定は、日本商工会議所が運営する英語の資格試験です。
ビジネスライティングに重点を置いた試験で、主に外資系企業や貿易会社などに就職する場合に使えます。契約書や提案文作成のスキルや海外取引の知識が問われるのが試験の特徴です。履歴書でアピールすることができるのは2級からですが、TOEIC600点程度のレベルであるためそれほど難しくはないでしょう。
3-4. 国連英検(国際連合公用語英語検定試験)
国連英検(国際連合公用語英語検定試験)は、日本国際連合協会が運営する試験です。
外務省が後援していることもあって、資格の信頼度は非常に高いです。警視庁の試験や高等学校卒業程度認定の資格としても使われています。難易度は高いですが、資格を取得することができれば英語を使って働く環境で即戦力として活躍できるでしょう。
4. 通訳に関連する英語資格2選
ここでは通訳に関するやや専門的な英語資格の全国通訳案内士試験とビジネス通訳検定(TOBIS)の2つをご紹介します。
英語系の大学に進みたい、留学したいと思っている方の中には、将来英語を使って仕事をしてみたいという方も多いのではないでしょうか? そういった方はこちらで紹介する資格にも目を通してみて、将来の職業を決める参考にしていただければと思います。
4-1. 全国通訳案内士試験
全国通訳案内士試験は、英語関連資格の中で唯一の国家資格になります。
全国通訳案内士資格は、有料で外国人向けの観光ガイドをするためには合格が必須の資格です。そのため、英語に関してもかなり高いレベルが要求されるほか、地理や日本史の知識も必要となります。ただし、英語の筆記試験は英検1級もしくはTOEICで900点以上取れば免除されます。本気で通訳案内士を目指す方は、英検やTOEICを受けた上で受験するといいでしょう。
4-2. ビジネス通訳検定(TOBIS)
ビジネス通訳検定(TOBIS)は、通訳技能向上センターが主催する試験です。
ビジネスシーン中心の通訳資格で、ビジネス用語や関連知識も必要になります。そのため、外資系の企業で活躍したいという方には役に立つ試験であるといえるでしょう。また、英語を理解するだけでなく瞬時に英語と日本語を行き来する高い技術が問われるので、ハイレベルな英語力が証明できます。英検やTOEICで物足りないという方は、こちらの試験に挑戦してみてはいかがでしょうか?
5. まとめ
いかがでしたか? 今回紹介した英語資格はどれもメジャーなもので、受験や就職活動はもちろん、転職やアルバイト求人でもアピールできる幅広く使えるものばかりです。
英語資格を受けたいけれど、どれを受けたら良いのか迷っている方は、今回紹介した英語資格の中から自分に合ったものを選んで受けてみてくださいね。
あなたの英語力を目に見える形にして、大学受験や就職、転職に役立てましょう。