文の時制

英語では、文中の出来事や行為が「いつ起こったのか」によって、文の時制が変化します。


この記事では、時制の種類と、それぞれの特徴を説明していきます。

時制の変化について知っておけば、文中の出来事や行為が起こった順序を正しく理解することができ、また未来の事柄に対する話し手の気持ちが理解できるようになります。

それでは早速見ていきましょう。

 

 

1. 時制とは

動詞の表す動作や状態が「いつのことなのか」を表すのが時制です。

例えば「英語を勉強する」という行為も、日本語では「私は毎日英語を勉強する」「私は昨日英語を勉強した」「私は明日英語を勉強する予定だ」といったように、その動作がいつ行われるのかによって表現が変化しますよね。

英語でも、過去の出来事を表したり、現在の習慣などを述べたり、これから先の予定を示したりするとき、それぞれの時制によって動詞の形が変化します。

「現在時制」「過去時制」「未来を表す表現」について、1つずつ確認していきましょう。

 

2. 現在時制

「私は福岡出身です」「私はあの男性を知っています」「そのカフェは午前9時に開店します」といったように、現在の状態や一般的なことについて述べるとき、文は現在時制になります。現在時制を表すには、動詞の現在形を使います。

「現在形」という名前が付いているので、現在形と聞くと「『今のこと』だけを表すんじゃないか」と思う人もいるかもしれませんが、実際はそうではありません。

現在形とは、今を中心とした、過去、未来のことを含む動作や出来事のことを表すのです。

 

 

(A) I have a glass of milk every morning.
 私は毎日グラス1杯の牛乳を飲みます。

(B) I like dogs.
 私は犬が好きです。

(C) The sun sets in the west.
 太陽は西に沈みます。

(A)の文では、牛乳を飲むのは「今日」だけではなく、昨日も飲んで、そして明日も飲み続けるということを表しています。

 

 

(B)の文も、「今」のことだけを表しているだけでなく、今より前も犬が好きであるし、これから先も好きである、ということを表しています。

(C)の文は、以前、そしてこれからも「太陽は西に沈む」という科学的事実を表しています。「今日は西だけど明日は東に沈む」ということはあり得ませんよね。このような過去・現在・未来を通していつでも成立するような事実や真理を表すときも、現在形を使います。

 

 

3. 過去時制

「そのビルは5年前に建てられた」「私は大学生のとき、京都に住んでいた」など、今よりも前の出来事や動作、状態を表すとき、文の時制は過去時制になります。過去時制を表すには動詞の過去形を使います。

 

(A) The building was constructed five years ago.
 そのビルは5年前に建てられました。

(B) When I was a university student, I lived in Kyoto.
 私は大学生のとき、京都に住んでいました。

 

(A)と(B)の文にはそれぞれfive years ago「5年前」、When I was a university student「私が大学生のとき」と、過去のある時点を示す表現が含まれています。

このような「時」を表す表現から時制が過去時制であると分かりますが、文によってはこういった表現が含まれていないこともあります。その場合、いつのことを話しているのかは、動詞の形や文脈で判断するようにしましょう。

 

 

4. 未来を表す表現

「これからスーパーに行ってくる」「明日、本を買う予定だ」のように、これから行うことについて述べることもありますよね。

未来の出来事や動作について表すときは、その出来事や動作に対する話し手(書き手)の考え方、つまり確信の度合いなどによって、いろいろな表現が使われます。

 

(A) Man: Oh, we have run out of eggs!
    うわ、たまごがないよ!
  Woman: Really? I’ll go to the supermarket and buy some more.
     本当に? スーパーに行ってもっと買って来るわ。

(B) Woman: I am going to buy Robert Brown’s new novel tomorrow.
     私は明日、ロバート・ブラウンの新しい小説を買うつもりよ。
  Man: I know you have been looking forward to reading it.
    君はそれを読むのをずっと楽しみにしていたよね。

 

(A)では、冷蔵庫を開けた男性がたまごがないことに気づき、それに対して女性が「たまごを買って来る」と、これから行う動作について述べています。

このように、もともと予定はしていなかったけれど、その場で急に決めたこれからの行為を述べるときは、助動詞willを使って〈will do〉で表します。

 

一方(B)では、女性が新作の小説を手に入れるのを前から予定しているといった状況です。その場で決めたことではなく、それ以前からすでにするつもりでいた行為を表すときは、〈be going to do〉という表現を使います。

 

ここで大切なポイントは、〈will do〉となるか〈be going to do〉となるかは、これから先の出来事や行為に対する話し手(書き手)の気持ち次第、ということです。

もしずっと前から「たまごを買う」ことを計画していた場合は、I am going to buy eggs.のように言うことができるのです。

 

 

5. おわりに

 

 

いかがでしたか?

時制は文中の内容の出来事や行為がいつのことなのかを理解するために知っておくべき大切な知識です。また、まとまった文章の時系列を正しく把握するのにも必要です。

「現在時制」「過去時制」の特徴と「未来を表す表現」をしっかりと押さえておきましょう!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

よく読まれている記事