ビジネス英会話を学ぶためのおすすめの教材・勉強法

TOEICは受験していても、改めてビジネス英会話を勉強しようとすると、どんな教材がいいのか迷う人も多いのではないでしょうか。実際、書店にはTOEIC対策の教材も英会話の表現集もずらりと並んでいますし、英会話表現を学べるアプリも多数登場しています。

 

ここでは、ビジネス英会話を学びたいと思っている初級~中級の方へ教材選びのポイントとそれらを活用した勉強のコツをご紹介します。

 
 

1. 教材は1日の学習量・レベル・仕事の状況別ビジネス英会話表現の豊富さ・声に出す工夫の4点で選ぶ

ビジネス英会話の本

 

私もさまざまな教材を使ってきました。これまで使用した教材は、一時的に活用したものも含めると50以上になります。いろいろと試す中で、使いやすい教材には共通点があるように感じています。大きなポイントは次の4つです。

 

 

 1.1  1日の学習量が一目でわかるか、その量は自分の生活に取り入れられそうか

学生が勉強するのと、社会人になって仕事をしながら学習するのとでは、使える時間は違いますよね。

 

教材を買って、次のTOEICまでの日数で全ページ数を割って・・・と計画的に学習できる人はいいのですが、なかなかそうもいきません。おすすめなのは、1日の学習量が一目でわかるもの。わかりやすい例は、ラジオ講座やテレビ講座。途中から始めたとしても、1日に学ぶ講座の量はほぼ毎日同じ。ラジオ講座はほぼ1日15分で進行しています。

 

ラジオ講座やテレビ講座に限らず、学ぶべき内容ごとに10章~20章で構成された教材であれば、1日の学習量の目安となり、それが自分にできるかどうか判断しやすくなります。

 

 

 1.2 レベル

ビジネス英会話の教材の場合、TOEICのスコア別に教材が作られていることが多いので、目安にするといいでしょう。ただ、TOEICのスコア別になっていても、本当に自分のレベルと合っているか判断に迷います。確かにTOEICのスコアは目安にはなりますが、実際にスコアに応じた会話ができる自信がないという方も結構いるのです。

 

書店で教材の中身が見られるようであれば、中に登場する単語や表現が7割くらいわかるかな、という感覚でしたら手を付けて構いません。また、無料のレベルチェックを活用するのもおすすめです。レベル診断の結果に応じておすすめの教材を紹介してくれるWebサイトがあり、ラジオ講座、テレビ講座のレベルチェックはよく知られています。リスニング試験も込みで、15分程度で終わります。終了後に、結果とあわせておすすめの教材が表示されるという仕組みです。

ほかにもインターネットで「TOEIC ミニ 模試」「ビジネス英語 レベルチェック」で検索すると、いくつか無料のレベルチェックサイトがありますので、活用してみてください。

 

 

 1.3 仕事の状況別表現の豊富さ

日常英会話とビジネス英会話を厳密に線引きするのは難しく、親しい同僚との会話には当然日常英会話が役立つ場面もたくさんあります。ただ、教材として押さえてほしいのは、仕事でありがちな状況別にたくさんの表現が紹介されているかという点です。

 

例えば、「ミーティングをセッティングする」「会議でグラフを示しながら説明する」「クライアントに提案する」「資料作成を依頼する」など、仕事の状況が豊富に設定されていて、それぞれの場面で使う会話表現がたくさん織り込まれている教材を選びましょう。


人物が会話する形式の教材が使いやすいと思います。ビジネス英会話ですから、実際に使うことを想定して勉強できるもの、頭に入れればそのまま声に出して使える形式のものが便利です。2~3人の人物の対話の中に、いろいろな表現が織り込まれているというパターンの教材がおすすめです。英会話教室では対話形式の教材の種類は多く、ラジオ講座やテレビ講座でも同様の形式です。状況とそこで使われる表現を結び付けて覚えられるので、定着が早いですよ。

 

 

 1.4 声に出す工夫がなされているか

ビジネス英会話を学ぶには、大前提として音声付きのものを選んでください。

 

3で詳しく紹介しますが、音声を聞きながら、リピーティング(音声の後を繰り返すこと)、シャドーイング(音声にかぶせるようにして声に出して読む)を繰り返すようにするのが英会話学習の基本の進め方です。中にはリピーティングやシャドーイングの時間まで音声の中で設けてくれている教材もあります。ぜひ声に出すための工夫がなされている教材を選んでください。

 

 

2. 挨拶や電話で使う会話表現は表現集やフレーズ集の本を手元に置いて日々使う

電話

 

もしすでに英語を使う環境にあるのであれば、学びながら実践するというやり方を試していただきたいと思います。

 

といっても、挨拶や電話での簡単なやりとりの表現のみです。これらは基本的には、いくつかよく使う表現が決まっていますので、一度覚えてしまえば、難しくありません。一見難しそうな電話でのやりとりも、担当者につなぐまでは、決まったフレーズだけでほぼ対応できます。電話応対に関する英語の表現を集めたWebサイトもありますので、印刷して手元に置いておくといいですよ。一部ですが、例をご紹介します。


電話を受ける場合、具体的な案件には対応できなくても、担当者につなぐところまでできればひとまず安心です。

 

(英語)
A:Hello, ABC Company. How may I help you?
B:This is Yoko Miller from MY Company. Could you put me through to Mr. Tanaka in the sales department?
A:Please hold on.

(日本語)
A:こちらABC社です。ご用件をおうかがいします。
B:MY社のミラー・ヨーコです。営業部の田中さんにつないでいただけますか。
A:そのままお待ちください。

 

電話の場合、担当者が不在だったケースや相手の話していることが聞き取れなかったケースなどの表現もよく紹介されています。実際の電話はすべてマニュアル通りとはいきませんが、基本的な表現を身につけるために、表現集や表現をリストアップしたものをデスクに置いておくといいですよ。

 

 

3. ビジネス英会話も英語の勉強法の基本に立ち返る

音読

 

ビジネス英会話も英会話の一部。英会話の勉強法の基本に立ち返って、繰り返し声に出すことが最も効果的です。よく実践されている英会話の勉強法の基本の流れをご紹介します。

 

(1) 対話文の音声を聞く(自信がない場合は、最初(2)を行った上で音声を聞いてもよい)
(2) 対話文を黙読し、知らない単語や表現の意味を確認 
(3) 1文ずつリピーティング
(4) シャドーイング(音声にかぶせるように、すぐ後を追うようにして音読すること)
(5) オーバーラッピング(音声と同じ速さで音読すること)


ラジオ講座やテレビ講座では(1)~(5)までを15分以内に収めています。ですので、教材にもよりますが、短めの対話文を掲載した教材を使うのであれば15分を目途に(1)~(5)を行うことから始めてください。さまざまな状況設定の対話で(1)~(5)を繰り返すと、表現のストックが増えていきます。

 
 

4. スクール・教室やオンラインレッスンは学習した成果を試す場

レッスン

 

ビジネス英会話を始めるならまず英会話スクールに行かないと!と思っている方もいるかもしれませんが、英会話スクールやオンラインでネイティブスピーカーと会話できるサービスは、これまで紹介した1~3を経て身に付けた表現を試す場というくらいの気持ちでいるのが上達のコツです。

 

英会話スクールに通うと、1回40分~50分のレッスンにつき5,000円~8,000円はかかります。しかし、ただ漫然とネイティブスピーカーの講師と話していても新しい表現が覚えられるわけでも、語彙が増えるわけでもありません。スクールは「覚えた表現を使う実践の場」ととらえ、事前に表現を定着するための学習はしっかり行いましょう。

 

 

5. まとめ

職場

 

ビジネス英会話を学びたいと思っている方へ教材選びのポイントと勉強のコツをご紹介しました。教材は一日の学習量・レベル・仕事の状況別表現の豊富さ・声に出す工夫がなされているかの4点で選びましょう。

まずは、対話形式の例文を集めた教材で、リピーティング、シャドーイング、オーバーラッピングを繰り返すという基本の学習法を試してください。英会話スクールやオンラインレッスンを取り入れる場合は、学習した成果を試す場ととらえて活用すると効果が高まりますよ。

  
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