TOEIC Listening & Reading Test(以下TOEIC)の対策といえば、何を思い浮かべますか。
教材などの書籍を使った学習を思い浮かべた方も多いかもしれませんが、自分に合った教材は見つかっていますか?
また、英会話スクールのTOEIC対策コースが気になりつつも、金銭的・時間的余裕がないという方もいるかもしれませんね。
今日ご紹介するのは、Webサイトやアプリを活用した今すぐ始められる勉強法です。
TOEICの対策法選びで悩んでいる方は、新しい学習ツールの一つとして取り入れてみてはいかがでしょうか。
普段スマホやパソコンでいろいろなサイトを見ている方は、ぜひ今回ご紹介するサイトをブックマークに入れてみてください。こうしたサイトは読むだけで勉強できるものが多いですから、毎日のスキマ時間のTOEIC対策にぴったりです。
Contents
1. Webサイトを活用した対策のメリット
Webサイトやアプリを使ったTOEIC対策。これまで紙媒体の教材をベースに勉強してきた人にとっては一見心もとない印象があるかもしれませんが、メリットがたくさんあります。
1-1. 無料で豊富な英語表現を学べる
まず、オンライン環境さえあれば無料で豊富な英語表現を学べること。
紙の教材ではページ数の制限があるので、1冊で学べる表現には限りがありますが、Webサイトであればその制限はありません。スマートフォンがあれば、いろいろなサイトを利用して、いつでもいくらでも勉強できるのが特長です。
しかも、Webの学習コンテンツならゲーム感覚でクイズに答えてスコアで理解度をチェックしたり、英語音声を確認しながら英語表現を学べたりするので、表現の定着が早くなります。
1-2. まとまった時間がなくても学習できる
通勤・通学の時間、Webサイトやアプリを見ることはありますよね。まとまった時間がなくても、そうした時間で気軽に勉強できるのもメリットです。
社会人が勉強時間を確保するのは容易ではありません。特に、机に向かって、紙媒体の教材に向かって勉強するのは結構大変。
でも、毎日Webサイトを見るだけなら英語学習も続けられる気がしませんか?
2. TOEICの公式ページの学習コンテンツを活用しよう
市販の教材や英語学習アプリを使っていると見落としがちなのが、TOEICの公式ページ。
TOEICを運営する(一財)国際ビジネスコミュニケーション協会が無料でさまざまな学習コンテンツを公開しているのをご存知でしたか?
2-1. English Upgraderでシチュエーション別に表現を学ぶ
English Upgraderは、Webサイトでもアプリでも活用できる学習ツール。
ビジネスシーンで対応が求められるシーン別に、受発注業務、クレーム対応、会議、出張などの場面の会話音声やスクリプトが紹介されています。
特にTOEICの試験対策に特化しているわけではなく、日々の英語学習用につくられています。
とはいえ、ビジネスシーンを想定した表現が豊富なので、TOEIC対策にも間接的に役立ちます。
アプリ版「TOEIC presents English Upgrader」はWeb版より操作が簡単でおすすめです。
リスニングモードとクイズモードがあり、リスニングモードではスクリプトを日本語版あるいは英語版に表示を切り替えながら音声を聴くことができます。
クイズモードでは、スクリプトの内容をどこまで理解できているかチェックできるテストクイズに挑戦できます。スクリプトを見ながら問題を解くこともできるので、ご自身のレベルによって使い方を工夫しましょう。
そのほか、スクリプトで使われているフレーズが身についているかチェックできるテスト機能もあります。意味だけでなく、発音やそのフレーズを使った例文も確認できますよ。
このアプリは無料なのに内容が充実していることから、英語学習者の間で人気が高いです。
2-2. 穴埋めエクササイズ&英文メール強化塾
穴埋めエクササイズは、毎週一回メールでPart5形式の穴埋め問題が配信される無料のサービス。TOEICテストでの穴埋め問題の傾向や間違いやすいポイントもわかるようになってきます。
もちろん解説付きなので、その場ですぐに、解き方のコツや他の選択肢がなぜ誤りなのかといった、文法面の学習ができます。
無料で配信申し込みできるので、気軽に試してみましょう。
もう一つ、TOEIC対策では主にリスニングとリーディングの学習に偏りがちですが、表現を広げたり定着させるのに役立つのが「書く」学習。
TOEIC Speaking & Writing Testsを受験する方だけでなく、英語を学習する人に広くおすすめしたい内容です。
実際の仕事では、英語で会話する機会はほとんどなくても英文のメールに対応する機会はあるという方も多いですよね。職場での英文メールの練習の機会だと思って挑戦してみてください。
そうでない方も、ライティング力は身に付けておいて損はありません。自力で書けるほど表現や構文をモノにできている文章は、読んだり聞いたりしたときにも瞬時にわかるからです。
英文メール強化塾では、英文ビジネスライティング指導の第一人者であるポール・ビソネット氏が、効果的な英文メールの書き方を伝授します。
これは、「サプライヤーに値上げを諦めさせる」など、特定の目的に沿った英文メールを自分で書いてみることを目指すコーナー。状況が細かに設定されていて、とてもリアルなシチュエーションに沿った英文メール作成が体験できます。
添削サービスなどはないものの、模範解答とその詳細な解説が掲載されているので、相手に何をどういう段階を踏んで伝えるか、英文ライティングのポイントを掴むことができます。また、英文メールにふさわしいボキャブラリー、表現を学ぶこともできます。
中級以上のレベルの方であれば、トレーニングのためまずは何も見ないで自分で書いてみることをおすすめします。
難し過ぎると感じる初心者の方は、使われている表現や全体のメール構成をチェックするだけでも、リーディングの対策としても役に立ちますよ。
TOEICのPart7にはメールの読解問題がよく出ますから、こうした形でも英文メールに触れてみましょう。
3. TOEIC対策に活用できるさまざまなWebサイト・アプリ
TOEIC対策に使えるオンラインコンテンツはまだまだあります。
模試や練習問題を時間を計って解きたいという場合は、やはり紙媒体の教材が強いのですが、日々のすきま時間を使って勉強時間を確保するにはWebサイトやアプリが便利ですよ。
毎日継続しやすいツールを活用してスコアアップを目指しましょう。
3-1. アルク TOEIC問題 毎日トレーニング
英語教材を多数制作していることで知られるアルクですが、アルクのサイトに登録するだけで、無料でTOEICの問題を日替わりで3問解くことができます。サイト内ですぐに解答と解説が確認できるところも便利。
TOEICの目標点数に関わらず、受験を考えている人なら誰でも勉強に取り入れやすい内容と仕組みなのでおすすめです。
一日たったの3問なので、まとまった勉強時間を確保できないという方でも継続しやすいのが特長です。通勤・通学の時間に取り入れてみましょう。
3-2. Japan Times alphaなど、英字新聞のWebサイト
「英字新聞は難しそう…当分購読する気はないなあ」というあなたにもおすすめしたいのが英字新聞のWebサイト。学習者向けの英字新聞なら、初心者でも読みやすくなるような工夫がされていて取り組みやすいですよ。
Japan Times alphaは、購読をしていなくてもメルマガ登録をすれば、無料で毎月5本の記事が読めます。学習者向け英字新聞なので和訳もついており、それもすぐにチェックできます。
英字新聞にはそのとき話題になっていて、テレビニュースでも見聞きする内容が取り上げられているため、背景知識から内容を想像しやすく、実はイメージほど難しくなかったりもします。
また、こちらは学習者向け英字新聞ではないものの、the Japan TimesのWebサイトでは日本国内のニュースを中心に英語のニュースを読むことができます。話題のニュースだけでなく国内のニュースも私たちには馴染みがありますから、ある程度内容が想像しやすいはずです。慣れてきたら、こちらもぜひ活用してみてください。
一記事あたりのボリュームが大きいため、無理して全文読もうとせず、まずは見出しだけすべて読む、各パラグラフの一文目だけ読む、というような読み方もおすすめします。
まとめ
TOEICの試験対策には、紙の書籍や参考書もいいですが、もっとWebサイトやアプリなどを活用してみませんか。
TOEICの公式Webサイトには無料で使える学習コンテンツが豊富に公開されています。また、それ以外にも英語学習に役立つWebサイトや、英字新聞のWebサイトも独学の強い味方になります。
いつでもどこでも勉強できるこれらのツールを使ってスコアアップを目指しましょう。