「英会話を独学で勉強し始めたけど、実際どうやって勉強していけば良いのか分からない」
「初心者が英語を話せるようになるには何をすればいいの?」
と悩んでいませんか?
今回は、約20年間英語教材を制作し続けてきたメディアビーコンが、英会話を独学で伸ばすための方法や、勉強のコツをご紹介していきます。この記事を読めば、独学で英語を伸ばすためのステップが明確になり、何をすれば良いのかが具体的に見えてくるでしょう。
Contents
1. 英会話を独学で身に付けるための3ステップ
英会話を独学で身に付けるときに、闇雲に学習していては非常に効率が悪いです。戦略を立てることが非常に重要になります。
以下で紹介する、「英語が話せるようになる仕組み」を理解して、着実にステップアップしていきましょう。
1-1. 文法と単語を身に付ける【中学レベルでOK】
まずは、基礎的な文法と単語を身に付けましょう。初心者が英会話スキルを伸ばす場合、単語と文法はまずは中学レベルでOKです。
「英会話なのに単語と文法?」と思われるかもしれませんが、私たちノンネイティブが英語を話すには、正しい知識を用いて英文を組み立てられるようにならなければなりません。単語と文法は、文を組み立てるのに必須の要素となります。
子供であれば、英語に大量に触れいている間に自然と文法知識や単語の意味を覚えることもありますが、大人の英語学習者にとって、文法と単語を覚えることは必要不可欠なのです。
中学レベルの基礎的な文法と単語で、日常会話の場面は十分対応できるので、まずはさくっと覚えて文を作るための基礎知識を身に付けましょう。
1-2. 英文を瞬時に組み立てられるようにする
英文を組み立てられるようになったら、今度はスピードが大事になってきます。
なぜなら、英会話ではテストの英作文問題のように時間は多く与えられていないからです。「主語は『私』だから『I』で、動詞は……」とやっていたら、相手の会話スピードに追いつけません。
相手の言葉にすぐにレスポンスが返せるように、英文を瞬時に組み立てるトレーニングをしていきましょう。
1-3. 実践で使えるようにトレーニングする
英文がある程度の速さで組み立てられるようになったら、後は実戦で繰り返し練習していきます。
英会話は勉強というよりも、どちらかというとトレーニングです。サッカーや野球のようなスポーツと同じで、耳と口を繰り返し使わなければ体が覚えてくれません。
実際のコミュニケーションの中で英語をスムーズに使えるようになるために、頭で考えなくても、反射的に口をついて英語が話せるようになるまで練習しましょう。
2. 文法と単語を身に付ける
ここからは、上記で解説した3ステップについて、より詳細に解説していきます。
まずは、中学レベルの簡単な文法と単語を覚えて、文章を作れるようにしましょう。実は、ネイティブが日常会話で使っている文法・単語は、中学生レベルのものがほとんどで、日常的な場面を描いた映画やドラマを見るとそれがよく分かります。
ということで以下では、中学英文法を学ぶ具体的な方法やコツをご紹介します。
2-1. 中学レベルの文法書
中学レベルの文法書を1冊用意しましょう。ご自身が中学時代に使われていた文法書でも構いません。
中学英語を学び直すための文法書には、以下のようなものがあります。
・『Mr.Evineの中学英文法を修了するドリル』(アルク)
・『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく』(学研教育出版)
・『総合英語Forest 7th Edition』(桐原書店)
『Mr.Evineの中学英文法を修了するドリル』と『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく』は比較的易しめの難易度の参考書で、『総合英語Forest 7th Edition』は高校生以上向けの本です。
完璧に覚えられなくても2周程度読んだら、後は実践しながら、分からないことがあった場合に都度確認するのが良いでしょう。
2-2. 中学レベルの単語帳
文法と同時に、中学レベルの単語帳も用意しましょう。
中学レベルの単語帳には、以下のような書籍があります。
・『キクタン【中学英単語】』(アルク)
・『高校入試 でる順ターゲット 中学英単語ターゲット1800』(旺文社)
・『高校入試 世界一わかりやすい中学英単語』(KADOKAWA)
中学英単語は単語数も少なく、学校の授業や日常生活で一度は見たことのある単語ばかりなので、それほど苦労せずに覚えられるのではないかと思います。
英会話を目的に単語を覚えるのであれば、音声が付属している本を選んで発音も一緒に覚えるのがおすすめです。
3. 英文を瞬時に組み立てられるようにする
英単語と文法を知識として蓄えたら、それを実際に使えるものにしなければいけません。
覚えた文法事項と英単語を使って、英文を組み立てる練習をします。
英文を組み立てる練習に効果的な方法を、以下で解説していきます。
3-1. 英語日記
英語日記は、その名のとおり英語で日記をつけるという練習方法です。
1日の終わりにノートを開いて、その日にあったことや考えたことを英語で書きます。
やり方のコツとしては、1から英文を作ろうとしないことです。英語に慣れていないうちは1から英文を組み立てるのが難しく、嫌になって挫折してしまいます。
そうならないように、文法書や単語帳の例文を使って、単語だけを入れ替えるところから始めましょう。
3-2. 瞬間英作文トレーニング
瞬間英作文トレーニングは、日本語の文を見て瞬時に英語に言い換えるトレーニングです。
文法書や単語帳の例文を使っても良いですし、瞬間英作文トレーニング用の本も出ています。日本語訳が付いている例文さえあれば、どんな参考書でも実践できます。
英文を隠しながら日本語の文だけを見て、1秒以内に英語に翻訳します。コツは、単語や文法が分からなければすぐに見るということです。
文法と単語を会話で使えるようにするための練習なので、とにかくスピードを重視してこなしていきましょう。
3-3. 英語で独り言
英語で独り言を言うという練習も、英会話のトレーニングとして効果的です。
日常で使う単語や文法をブラッシュアップすることができます。また、誰かに言うわけでもないので、恥ずかしがらずに言えるというのもメリットです。
今からすることを英語で言ってみたり、身の回りの物を英語で表現してみたりしましょう。
分からない単語や表現があればその都度調べて、徐々に言えるようにしていくことが大切です。
4. 実践で使えるようにトレーニングする
上の練習をして、それなりに英文が作れるようになってきたら、実際の会話で使っていきましょう。
ある程度のレベルまで到達した後、英会話を上達させるには実際の会話の中で「言えないこと」や「分からない表現」を見つけていくしかありません。
また、人前で話すのが恥ずかしいという人も、繰り返せば徐々に慣れるものなので、まずは一歩踏み出して話してみることが大切です。
4-1. オンライン英会話
オンライン英会話を利用すると、通常のスクールに通うよりも安いお金で英会話レッスンを受けることができます。
また、時間や場所に縛られることなく、自分の好きなところ・好きなスケジュールで授業を受けられるのもオンライン英会話のメリットです。講師の先生も自由に選ぶことができるので、ストレスなく続けることができるでしょう。
まずはロールプレイングなどの設定のある会話から始めて、慣れてきたらフリートークのレッスンに移行するのがおすすめです。
4-2. 海外語学留学
大学生などで大学の制度を利用できる場合や、時間が取れる場合は、海外語学留学に行くのも選択肢の一つです。
ここまでのステップを踏んでいれば英語を使える状態にはなっているので、かなり効果的な語学留学をすることができます。また、英語しか使えない環境に身を置くことで強制的に英語を使うことになるので、自然と英語を話す総量も増えます。
スピーキングやリスニングを伸ばすには、やはり英語に触れ続けることが大切です。半年も行けばそれなりの英語力がつくので一度行ってみるのが良いでしょう。
4-3. チャットやLINE
チャットアプリやLINEなどで外国人とコミュニケーションを取るのも良いでしょう。
英語学習者と日本語学習者をマッチングするサイトやアプリがあり、双方にとってwin-winの形で英語を学ぶことができます。
また、「まだ会話に自信がない」という方でもテキストでのやり取りを利用することで、考える時間を置いてやり取りをすることが可能です。
実際に話す相手がいるとモチベーションにもなりますので、チャットやLINEでコミュニケーションを取るのは英会話を伸ばすのにおすすめです。
5. まとめ
今回は、英会話を独学で伸ばすための方法や、勉強の際のコツをご紹介しました。
独学でも英語をペラペラに話せるようになった人はたくさんいますし、最短で1年あればそれなりに英語は話せるようになります。
この記事を参考にして、独学で英語を伸ばすためのステップをチェックし、具体的な勉強と練習に取り組んで英会話をマスターしてください。