「英語が話せるようになりたい!」と思って勉強を始めたものの、「本当に英語が上達しているのかだろうか?」と不安に感じていませんか?
世の中に出回っている英語学習法や英語教材は、目的もレベルもさまざま。英語を上達させるには、それぞれのレベルに合った学習法や教材を見つけなければいけません。
そこで今回は、英語を独学で上達させたい初心者の方のために、英語を学ぶときのポイントを解説していきます。
Contents
1. 初心者が英語の勉強でつまずいてしまう理由
英語の勉強が、「嫌だなあ」「今日はやめておこうかな」と感じてしまうのには理由があります。無意識のうちにやってしまいがちな習慣が、あなたのやる気を低下させる原因なのかもしれません。
ここからは、英語に苦手意識を抱かせる学習法について詳しく見ていきましょう。
1-1. 単語や例文を単独で暗記しようとしているから
英会話の表現集や単語集、あなたはどのように使っていますか?
単語や表現を目で追って「覚えたつもり」は意外と多くいらっしゃいます。実は単語や例文を単独で覚えようとしても定着しにくいのが現実です。
例えば、旅行で使う英会話表現を集めたような表現集では、空港、現地の交通機関での移動、買い物など、想定されるシーンで使える表現がコンパクトにまとめられていますよね。そういったフレーズ集に載っている英語例文は実際に使ってみることによって徐々に覚えることができます。
具体的に、1つ例文を見てみましょう。
混雑したバスでよく使うExcuse me. I’m getting off.(すみません、降ります)という表現。文字情報だけ繰り返し目で追っても、なかなか覚えられないという事がよくあります。
このような場合は、混雑している電車の映像やイラスト、そして、まわりの乗客との会話例文など映画のワンシーンのようにイメージして一緒に覚えると定着しやすくなります。
文字情報だけを単独で繰り返し目で追う、あるいは音声を聞くだけというのは、状況のイメージがわきにくいため、モチベーションを維持するのが難しいのです。シチュエーションや状況を理解しやすいように、頭の中でイメージを作りながら英語を覚えるようにしてみましょう。
1-2. 時間を決めずに勉強する
あなたは、1日の勉強時間を決めていますでしょうか?
英会話教室などに通っていると、決まったレッスン時間の間はリスニングやスピーキングに集中することはできます。でも、独学となると時間を決めずに、なんとなく音声を聞いたり、テキストを眺めたりしていることも多くなりがちです。
英語の習得は一時的な学習だけでは完結しません。継続的に学習することが非常に重要です。自分にとって継続しやすい勉強時間を知っておくのも長続きのコツです。
例えば、「毎日1日15分、就寝前に必ず英語の勉強をする」というように、英語を勉強する時間を決めてしまいましょう。
後で詳しくご紹介しますが、15分でもできることはたくさんあります。短い時間でも長く続けることで英語の力が伸びてきます。
1-3. どこまでできるようになったか把握できていない
留学や就職・転職のために、TOEFLやTOEICスコアの取得を目標に勉強している人も多いのではないでしょうか。
TOEFLやTOEICは初心者も上級者も同じ試験を受けます。上級者のレベルを測定できるように、TOEFLもTOEICも、ある程度難易度の高い問題が多く出題されるため、初心者にとっては「解けない問題ばかりの難しい試験」と感じてしまう事が多いです。
これが、英語学習初心者の方のやる気を削ぐ原因になります。
初心者の方がやる気を持続させるために大切なのは、スコアや問題の正解数とは別に、今日の学習で「できるようになったこと」を意識しながら、毎日学習を続けることです。
小さな成功体験を積み重ねることで、やる気を継続させていきましょう。
2. 独学で英語が上達するポイント
次に、独学で英語を上達するためのポイントを解説していきます。
2-1. 単語や例文は状況とセットで覚える
「1-1. 単語や例文を単独で暗記しようとしているから」でも述べたように、単語や例文は単独で覚えようとしても記憶には残りにくいです。TOEICやTOEFLを目標に勉強している場合でも、単語や表現をどのような状況で使うのか、その単語の後にはどのような単語や表現が続くのかがわからないとスコアには結び付きません。
おすすめは、
①ダイアローグ(対話)形式で場面設定がわかりやすい教材
②表現を使うシーンが一目でわかる写真やイラスト入りの教材
です。
ダイアローグ形式で登場人物になりきって音読練習をする学習法は、表現が頭に定着しやすくおすすめ。表現と使う状況は必ずセットで身に付けるように心がけましょう。
2-2. 1日15分と決めて勉強する
忙しい社会人の方におすすめしたいのは1日15分の学習。
仕事をしながらでも毎日続けられる無理のない時間設定が1日15分です。短く思われる方もいるかもしれませんが、英語学習に慣れてくると、自然と1日当たりの勉強時間を延ばしてもストレスを感じなくなるので、まずは1日15分から始めてみてください。
おすすめの教材は以下のようなものです。
NHKラジオ英語講座
引用:https://www.nhk-book.co.jp/detail/text-09137-2019.html?utm_source=nhk&utm_medium=mygogaku&utm_campaign=text2019
15分で、1つのまとまった対話文のリスニング、表現、文法、発音などの解説、音読、リピーティングなどが完結します。
音声はテキストとは別売りのCDでも聞けますが、「NHKゴガク」のホームページで1週間分の放送を聞くことができるため、聞き逃したときはそちらを使うことができます。
NHKラジオ講座には、ビジネス英語以外にも、子供から大人まで活用できるさまざまなレベルの講座があります。自分の好みに合わせて活用してみましょう。
2-34. 音読を学習に取り入れる
3. 英語教材や学習コンテンツの取り入れ方
たくさんの教材から何を選んでいいのかわからないときには、メインで使えそうな教材とサブで使う教材を分けることをおすすめします。メイン使う教材は毎日使用しますが、サブ教材は毎日使えなくても問題ないですし、随時別の教材に取り換えても構いません。
「英語の勉強=教材を使う」という考えは、今や古い考えかもしれません。
もちろん効率よく勉強するために教材は必要ですが、英語の表現を学ぶ場はYouTubeなどの動画や海外ドラマ、映画や自分の好きな海外ブランドのWebサイト、海外のゲームなど、教材や本以外にもたくさんあります。
また、今日起こったことを英語で日記をつけてみたり、英字新聞を読んでみたりする方法もおすすめです。
その他にも、テレビで日本のニュースを英語の音声で聞いたり、英語でチャットできる無料アプリなどを使ったりと英語表現を学ぶ場はたくさんあります。
もし独学でネイティブスピーカーの英語を聞いたりネイティブスピーカーと話したりする機会を設けることができない場合には、オンライン英会話がおすすめです。
実際の会話のスピードに慣れることができますし、フリートークの時間がレッスンの冒頭3分程度あることが多いので、そこで独学で覚えた表現を使うことができます。
4. まとめ
初心者が英語でつまずくのには理由があります。1日15分でもいいので時間を決めて、「どこまでできるようになったか」上達を日々確認できるようにしてモチベーションを維持しましょう。
表現を覚えるときは使う状況を思い浮かべながら、声に出すのがポイント。教材のほかにもYouTubeやアプリも強力な味方。メインで使う教材とサブ的に使う教材を分けて活用するのがおすすめです。
英語の上達に近道はありません。ここで紹介した勉強方法を参考にしながら、毎日少しでもいいので勉強時間を確保してがんばっていきましょう!