英語を話せるようになるには「文法よりもとにかく話すことが大事だ」と言われたりします。
ただ、「本当に英会話するのに文法の知識は必要じゃないの?」「文法の勉強も必要だとしたら、どんな教材を使ってどう勉強するのが効果的なの?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回はそういった方へ向けて、日常英会話の習得に関する文法の必要性や、英会話におすすめの教材・勉強方法を紹介します。
この記事を読めば、英会話に文法が本当に必要なのかが分かり、英会話ができるようになる勉強を始めることができます。
1. 英会話の習得に文法は必要?
英会話の習得に文法は必要なのでしょうか?結論からいうと、文法の勉強は必要です。
そうはいっても「文法を勉強しなくても話せている人もいる!」と思うかもしれません。ここでは、英会話に文法が必要な理由について詳しく説明していきます。
1-1. 文法は気にしなくても英語は話せる?
文法を勉強しなくても話せるようになることはあります。ただ、文法を勉強してもしなくても、頭の中に英文を組み立てる回路ができているのは同じです。
例えば、私たち日本人は国語の勉強をする以前から、日本語を正しく組み立てることができています。それは、周りの人が話す日本語を聞いて、日本語の組み立て方を無意識にできるようになったからです。
ただ、英語などの第二言語を覚える場合には、その方法は少し難しいのが現実です。特に大人は日本語を話す回路が染みついてしまっているので、無意識に英語を話せるようにはなかなかなれません。
日本人が英語を話せるようになるには、むしろ今まで勉強してきた英文法の知識を活かして、理論的に英語を組み立てるようになる方が簡単なのです。
1-2. 最低限覚えておくべき文法
英会話をするのに最低限覚えておきたいのは、中学卒業レベルの文法です。
海外ドラマなどでネイティブの会話を聞いていると分かるのですが、そのほとんどは中学校で習う文法で成り立っています。仮定法過去完了や未来完了進行形といった高校で習うような小難しい用法は、あまり出てきません。
日常会話レベルなら中学英文法で十分なので、まずはそこから勉強し始めましょう。
1-3. 単語を覚える必要はないのか
日常英会話ができるレベルを目指すのであれば、単語帳をめくって勉強する必要はありません。むしろ、大学受験用などの単語帳に出てくる単語などは日常であまり使わないので、遠回りになってしまいます。
ただ、単語を全く覚える必要がないと言いたいのではありません。日常で英語を話せるようになるには、文法書やフレーズ集の中に出てくる単語はその都度覚える必要があります。
まずは中学英文法をおさらいし、その中で出てきた単語を覚えるようにするとよいでしょう。
2. 英会話の習得におすすめの教材!文法書も紹介
ここでは英会話の習得におすすめの教材を紹介します。
特に文法書は、英会話を習得するのに役立つものを厳選しました。文法書を持っていないという人は、ここで紹介する本から選んでみてください。
2-1. 長沢寿夫の中学英語がまるごとスッキリわかる本(フォーラムA)
引用:https://www.amazon.co.jp/dp/4894286068
中学で習う文法事項を、難しい言葉を使わずに分かりやすく説明しています。例えば、「be動詞」や「a/an」といった初歩的なところからしっかりやり直しできるのが特徴です。
中学英語をしっかり学び直したい初級者の方におすすめの一冊でしょう。
2-2. どんどん話すための瞬間英作文トレーニング(べレ出版)
引用:https://www.beret.co.jp/books/detail/249
中学英語で瞬間英作文トレーニングをするために作られた本です。詳しくは後ほどご説明しますが、英会話力を付けるのに瞬間英作文トレーニングは非常に効果的です。
瞬間英作文トレーニングに徹底的に取り組みたいという人は、本書を手に取ってみてください。
2-3. みるみる英語力がアップする音読パッケージトレーニング(べレ出版)
引用:https://www.beret.co.jp/books/detail/358
耳で聞く英語の音声を音読することで、スピーキング力とリスニング力を高めることのできる教材です。本書は多くの部分が勉強法の説明に割かれているので、取り組み方をよく把握して効果的に学習を進められます。
スピーキングもリスニングも同時に鍛えたいという人は、こちらの本を参考にしてみてください。
2-4. 前置詞の意味と使い分けがわかるマスターブック(べレ出版)
引用:https://www.beret.co.jp/books/detail/530
日本人が英語を話すときに特に問題となるのが、「in」「on」「at」などの前置詞の使い分けです。この本では、前置詞の意味や使い分けについてかなり詳しく説明されています。
英語を迷わずに話したいという人は、ここでしっかり前置詞を学び直しておくのも良いでしょう。
2-5. 朝から夜まで絵でみるひとりごと英会話(明日香出版社)
引用:https://www.asuka-g.co.jp/acc_test_2018/book/english/en-conversation/000978.html
英会話を独学で学ぶのにおすすめの勉強方法に、「英語でひとりごとを言う」というものがあります。この本では、日常のシーン別によく使うひとりごとの表現が英語で紹介されています。
ひとりごとなら相手がいなくてもできるので、日ごろの英会話練習に取り入れやすくおすすめです。
3. 英会話を習得するための文法の勉強方法
上では英会話にオススメの教材を紹介しました。ここでは、その教材を使って実際にどうやって勉強していけば良いのかを、文法学習法も含めて説明します。
英語学習は、勉強法によって習得スピードにかなり差が出てくるもの。
以下の方法を参考にして効率よく勉強を進めるコツを学んでください。
3-1. 基礎的な単語・文法をおさえる
中学レベルの基本的な単語と文法は押さえておくようにしましょう。ただ、1つ1つ確実に覚えようとすると、なかなか単語・文法は身に付きません。
効率良く覚えるためには、「高速で回して、触れる回数を増やす」ということが大切です。例えば単語帳を使うなら、1つの単語にかける時間を30秒くらいにして、何回も何回も同じ単語を見るようにします。
クラスメイトの顔と名前を覚えているのは、毎日毎日顔を合わせているからです。べつに「明日までに頑張って覚えなきゃ」と気合を入れて覚えたりはしませんよね。
とにかく高速で回して、何回も何回も同じ項目に触れるようにしましょう。
3-2. 瞬間英作文トレーニング
瞬間英作文トレーニングを取り入れると、英語の組み立て方を体で覚えることができます。瞬間英作文トレーニングのやり方は、以下のとおりです。
1. 日本語訳付きの例文テキストを用意する
2. 英語を隠して、日本語をなるべく速く英語に訳して話す
3. 分からなかったらすぐに答えを見る
以上をたくさん繰り返す
「時間をかければ訳せるんだけど…」という状態では、英作文はできても英会話には瞬発力不足です。
とにかくスピードを意識してトレーニングを行ってみましょう。
この方法を取り入れると、英文を組み立てるスピードが劇的に上がり、最終的には、言いたいことを瞬時に英語にできるようになります。
4. まとめ
今回は、日常英会話の習得に関する文法の必要性や、英会話におすすめの教材や勉強方法を紹介しました。
まとめ
・日常英会話をマスターするのに文法は必要
・英会話の独学は難しいので教材を利用するのがおすすめ
・すぐに英語が出てくるようにトレーニングしよう
この記事を参考にして、英会話学習に関する文法の必要性を認識し、その上で英会話ができるようになる勉強を始めましょう。
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