英語は独学で勉強できる!初心者の英語習得術

「学校の勉強だけで英語を話せるようになった」
「英会話スクールに行くだけで英語に不自由しなくなった」
といった話を聞いたことがあるでしょうか?

多くの日本人が、学校や英会話スクールで英語を学んでいますが、実際に話せるレベルになるのはそう簡単なことではありません


非ネイティブである日本人が英語を習得するには、独学で勉強時間をしっかり積まなければいけません。しかし、独学で本当に上手くいくのだろうかと疑問を持っている人も多いはず。

そこで今回は、初心者でも迷わない独学での勉強方法やおすすめツールをご紹介します。

 

1. 英語を独学する理由

英語を独学する理由

 

冒頭で述べたように、英語を学校の授業などの受け身学習だけで習得するのは、大人になってからではほぼ不可能です。自発的な独学はどうしても必要になります。まずここでは、英語の勉強に独学が必要な理由をより詳しく見てみましょう。

 

 

1-1. 英語の学習時間のほとんどは独学

一番重要な結論から書くと、「高い英語力を獲得した人達の学習時間の大半が独学」ということです。大学や専門学校で専門的に英語を学んだりしないかぎり、社会人が受け身学習だけで英語漬けになることはほぼありません。

 

受け身学習だけで英語を習得できない理由は以下のものが代表的。

 

・インプット、アウトプット共に量が少ない

・発音の習得や知識の定着には自主的な繰り返し学習、多量の練習が必要

・英語を使う実践的なチャンスを得にくい

 

「独学しないと英語勉強量は足りない」ことを肝に銘じた上で学習計画を立てましょう。

 

 

1-2. 英会話学校だけで英語は習得できない

「英会話スクールで外国人講師と話したり、思い切って留学すれば受け身でも英語漬けになれるのでは?」と考える人も多いでしょう。しかしこれは間違いです。

 

スクールによってカリキュラムはさまざまですが、例えば1時間のクラスを週に1回受講するとしましょう。もしそれ以外に英語の勉強をしていなければ、間違いなく英語はできるようになりません。

 

一般的な日本人が、学校卒業後に英語を習得する学習時間の最初のハードルは「1,000時間」と言われます。週に1時間の学習では達成までに20年近く必要です。

 

また、外国人講師と話せるといっても、授業時間だけのインプット・アウトプットでは少なすぎます。英会話学校はあくまでも分からない所を質問したり、アウトプット練習の場と考え、独学をメインに据えましょう。

 

 

1-3. 留学も自分から学ぶ姿勢が必要

留学やワーキングホリデーは確かに英語漬けになりやすい環境ではありますが、あまり上達しない人が多いのも実情です。

主な理由は以下のようなもの。

 

・現地で生活するだけならそこまで英語力は必要ない場合が多い

・現地の人とコミュニケーションする英語力が無いまま留学している

・語学学校には同じ非ネイティブの学習者が集まるので、ネイティブ英語に常に触れられるわけではない

・日本人コミュニティで日本人同士で関わってばかりいる

 

こういった状況を打破するには、留学中も独学で英語力を高め、ネイティブとコミュニケーションを増やす努力が必要です。

 

理想的なのは、「日本でしっかりと英語力を身につけてから留学し、現地ではネイティブスピーカーとのコミュニケーションを増やすよう行動する」ことです。

 

 

2. 英語独学の基礎

英語独学の基礎

2-1. まずはゴールを明確に

英語は使うシチュエーションや扱うジャンルによって、よく登場する語彙や表現が異なります。「なぜ勉強するのか、英語で何がしたいのか」を明確にすることで学習範囲が絞られ、効率よく実力アップが狙えます。

 

・TOEICやTOEFLで目標スコアを達成したい

・英語圏の高校や大学に留学したい

・英語を使う仕事がしたい、英語力を活かしてキャリアアップしたい

・通訳なしで海外旅行や生活をしてみたい


試験英語、ビジネス英語、アカデミック英語、日常会話など、ゴールが決まれば必要な勉強内容もはっきりします。

 

 

2-2. 発音は全レベルで常に意識

英語を勉強する時は、初心者~上級者問わず発音を意識しましょう。日本の学校の英語の授業は語彙文法・リーディングの比重が大きく、発音・スピーキングの練習量が不足しがちです。

単語やリーディングの教材でも音声を聴けるものを選びましょう。また、黙読だけ・聴くだけの学習をやめて、音声を真似する量を初心者のうちから増やすのが重要です。


発音に特化した書籍教材では松澤喜好さんの『英語耳 発音ができるとリスニングができる』(アスキー・メディアワークス)がおすすめ。また、今はYouTubeで発音を解説した動画もたくさんあるので学びやすいです。

 

 

2-3. 基礎単語は2,000~3,000語を目標に

英語で何がしたいのかによって最終的に必要な語彙数は変わりますが、学習初心者はまず 2,000~3,000語レベルを目指しましょう。実際にネイティブ同士の会話も、2,000語程度の基礎単語がもっとも多く使われています。

教材としては、『キクタン【Entry】2000』(アルク)のような基礎レベルの単語帳の音声を聞くのがおすすめ。また『英単語アプリ mikan』などのアプリを使えば、発音も含め短時間で単語学習ができます。

 

 

2-4. 文法は中学英語を完璧に

文法に関しても、ネイティブ同士の会話で使われるのは、ほとんど中学レベル程度の簡単なものです。また、中学英文法をしっかり理解していれば、高校~大学レベルやTOEIC文法などもスムーズに理解できます。初心者はまず中学英語をマスターしましょう。

おすすめの教材は『中学英語で言いたいことが24時間話せるパート1&2』(南雲堂)。中学英語を使った例文の音読練習を大量に行うことで、実践的な文型・構文を学ぶとともにスピーキング力も鍛える瞬間英作文の良書です。


また、高校レベルではありますが、英文法を網羅的に解説する辞書的な参考書として、『総合英語Evergreen』(いいずな書店 )も1冊手元にあると心強い学習のお供になります。

 

 

2-5. スキマ時間の活用・英語の日常化が必要

日々の仕事、学業、家事などに追われて時間が取れない、勉強が続かないという人がとても多いです。スキマ時間の短時間学習を積み重ね、英語の勉強を習慣化するのがポイント。

 

通勤、通学時間、昼休憩中に学習

料理や掃除中に英語ラジオや動画を流す

ウォーキング、犬の散歩、ジムなど耳が空いている時にポッドキャストを聴く


すでに日常で行なっている活動と絡めることで、英語を導入するストレスを抑えることができます。最初は短時間の簡単な内容、例えば「5~10分だけ」「音声を聴くだけ」「動画を見るだけ」などでもいいので、とにかく毎日やることが重要です。

 

 

3. 英語独学のステップ

英語独学のステップ

 

ある程度英語の学習が習慣になり中学基礎レベルの知識がついてきたら、次のステップに進めましょう。ここでは脱初心者を目指すための3ステップをご紹介します。

 

 

3-1. ゴールにフォーカスした勉強を増やす

基礎単語と文法がある程度身についたら、ゴール達成に特化した学習に切り替えましょう。例えばTOEICでハイスコアを取りたいなら試験特有の形式に慣れるべきですし、日常会話をしたいならアカデミックなリーディングは後回しでスピーキングを優先すべきでしょう。


ただし、どんな方向性で学ぶにせよ発音は引き続き重要です。ひとつの分野でしっかり英語力を高めれば、そこから他のジャンルに展開もしやすくなりますよ。

 

 

3-2. アウトプットを増やす

英語学習が軌道に乗ったら、実際に英語を使って表現するアウトプットの機会をどんどん増やしましょう。具体的には以下が代表例です。

 

・オンライン英会話

・英作文/英語日記(SNSで発信)

・英会話スクール/留学

 

オンライン英会話はビデオチャットを使ってマンツーマンで英語話者と会話ができるサービス。スクールと比べて安価で、自宅で短時間から始められるのでおすすめです。疑問点の質問や添削もしてもらいやすいのもポイント。


また、TwitterやInstagramの投稿を英文にするのも手軽に始められるアウトプットとしておすすめ。

 

 

3-3. 英語学習を定着させるテクニックを知る

英語の習得にはスキマ時間学習や英語の習慣化・日常化が大切なのは先述の通りです。さらに、ハイレベルな人ほど国内にいながら英語漬けを実現する工夫を多数取り入れています。

 

・スマホやPCの言語設定を英語にする

・英語設定のSiriやAlexaに話しかけて発音練習

・ニュースや新聞を英語版にする

・洋楽、映画、海外ドラマ、洋書など、エンタメを英語にする


普段から目、耳にするものを極力英語にして、分からない、できないことがあればすぐに対策することで、日常的に英語力を高められます。

 
 

4. 初心者におすすめの教材

初心者におすすめの教材

 

最後に、英語独学をこれから始める人にも使いやすい教材を3つご紹介します。どれもスマホで気軽に導入できるのでぜひ試してみてください。

 

 

4-1. スタディサプリENGLISH

引用:https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.eigosapuri.android&hl=ja

 

リクルートがリリースしている英語学習教材アプリが「スタディサプリENGLISH」。

 

「日常会話」「TOEIC対策」「ビジネス英語」の3コースから選ぶことができ、豊富で良質なコンテンツを月額1,980円から利用できるコスパの良さが魅力です。


1回3分の短いレッスンからできるので、スキマ時間に取り入れやすい上に、基礎単語・文法・フレーズも学べて初心者でも安心なのが嬉しいところ。


スマホ学習なので音声を使ったリスニング・発音練習ができるのはもちろん、多数の動画講義で分からない部分も丁寧に解説してくれます。


7日間の無料体験ができるので、アプリタイプの英語教材をお探しの方はぜひ試してみてください。

 

 

4-2. Podcast

スマホでインターネットラジオをどこでも聴ける便利なサービス・アプリが「ポッドキャスト」。耳さえ空いていればどこでも学習でき、スキマ時間に取り入れやすい方法です。初心者におすすめなのは日本語解説のあるラジオ放送。

 

・Hapa英会話 Podcast by Jun Senesac

・バイリンガルニュース

・NHKゴガク

・Machigai Podcast


まずはこれらのような英語+日本語解説で教えてくれるポッドキャストから始めてみましょう。

 

 

4-3. 英語学習系YouTuber

英語を学ぶコンテンツとしてYouTubeもおすすめです。「サマー先生と英会話!」「IU-Conect英会話」「バイリンガール英会話」など、ネイティブスピーカーながら日本語を交えて解説してくれるチャンネルが豊富にあります。


また、英語のインタビューやスピーチの動画に字幕がついていることもあります。動画だと話し方やジェスチャーも含めた雰囲気、口の動きなども見られるのでおすすめです。

 

 

5. まとめ

まとめ

 

英語力を高めるためには、受け身学習を抜け出して独学するのが不可欠。最初は誰でも大変ですが、1日のどこか1箇所だけでも習慣化できれば、そこから軌道に乗せるのは簡単です。独学の時間が増えるたび、実力の変化も実感できるでしょう。


また、近年はインターネットのおかげで初心者でもインプット/アウトプット共にやりやすくなっており、英語独学のハードルは下がっています。これを機に、ぜひ英語のレベルアップにチャレンジしてみてください。

  
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 

 

「英語が話せたら転職したい職種があるのに……」
「英語が話せるようになりたいけど、そんな時間がない……」
「どの英会話教材に挑戦しても、長続きしない……」

こんなふうに英語学習に行き詰っている方のために、最短60日でネイティブ英語が聞き取れるようになる “とっておきの方法” があります!

 

詳しくはこちら