英語の上達法として「英語で日記を書く」というトレーニング方法を聞いたことはありますか? 中には中学・高校時代に宿題で「英語で日記を書く」と出された方もいるかもしれません。
日記を書くことは、ライティング力の向上はもちろん、普段から英語で物事を考える習慣を付けたり、語彙力のアップにつながったりと、英語の上達に大きく役立ちます。
ただ実際、「英語で日記を書く」ことが英語の上達に良いと言われても難しそうですし、どういう方法で日記を書けば本当に英語力アップにつながるのいまいちわからないですよね?
そこで今回は、英語教材制作に約20年間携わったメディアビーコン編集部が英語力がアップするための「英語で日記を書く」勉強方法の手順、気を付けるべきポイントなどを紹介します。
この記事を読めば、日記を活用した勉強法がわかり、英語力を効果的に向上させることができるようになりますよ!
Contents
1. 英語の勉強に日記を取り入れる前に
英語の勉強に日記を取り入れる前にまずは頭に入れておきたいことをお話ししておきます。
英語日記は効果的な英語の学習方法ですが、より効率よく英語力を伸ばすためにはどのような効果があるのか、そして効果的に英語の日記勉強法を行うための考え方をを理解しておく必要があります。
1-1. 英語で日記を書くのが効果的な理由
英語日記を書くのが英語の学習に効果的な理由は、アウトプットの練習になるからです。
日本の英語教育は、皆さんもお気づきのようにインプットに偏った学習が中心で、アウトプットが足りていないという人がほとんどです。
例えば、学校のテストはリーディング・リスニングが主な問題形式ですよね。英語日記を取り入れることで日常的にアウトプットの練習をすることができます。
1-2. 英語日記を始める準備をする
英語日記を始める前に、英語日記を始めるためのノートやアプリなどを準備しましょう。
もちろん、英語日記は継続的にやらなければ意味がありません。英語日記を長続きさせるためにモチベーションを上げる方法として「形から入る」というのもおすすめです。
例えば、使いやすくてかっこいい日記帳を買ってみたり、スマホに日記アプリをダウンロードしておいたりと環境を整えるとやる気が出ます。ブログやInstagram、FacebookなどSNSに一言日記を載せて、誰かに見てもらうことも継続のモチベーションが高まり良いかもしれません。
日記を書く媒体は何でもかまいません。気持ちよく学習ができるよう、英語日記を始められる準備を整えてください。
1-3. 英語日記を長く続けるコツとは?
独学で英語を勉強する場合には、それを習慣化するまでが大変で、習慣になるまでに面倒に感じて辞めてしまう人も多いです。英語日記を長く続けるコツは、以下のとおりです。
・毎日書く時間を固定する
・単語のスペルは気にしない
・文法にこだわり過ぎない
物事を長く続けるには、クリアするハードルを低くして毎日やるというのが効果的です。ノートでもアプリでも、メモ帳でも何でも良いのでとにかく一文でも毎日書いて、習慣にしてしまいましょう。
2. 英語の勉強に日記を取り入れる方法
では、ここからは英語日記の具体的な書き方の方法やコツ・注意点を紹介していきます。
「英語で日記を書く」というと、英語の文章を1から作るのを想像して、難しく感じてしまいがちです。ただ、ここで紹介する手順で進めていけば、日々の勉強にスムーズに英語日記を取り入れることができるでしょう。
2-1. 最低限の英単語・英文法を身に付ける
英語日記を書くにあたって、まずは最低限の英単語・英文法を身に付けましょう。
英語で日記を書こうにも、何の知識もない状態では書き始めることすらできません。中学生レベルの単語と文法で十分なので、さらっと復習しておいてください。1つ1つ確実に覚えるのではなく、短いスパンで何周もするのが単語・文法を覚えるコツです。
最低限の単語と文法を身に付けて、まずは簡単な日記を書き始められるようにしましょう。
2-2. 例文を使いながら型に沿って日記を書く
英語日記では、初めは1から文章を組み立てるのではなく、例文を使いながら「型」に沿って書いていくのがおすすめです。
例えば、以下のような型に沿って日記を構成してみてください。
①今日はどんな日だったか:「Today was a good day.(今日は良い日だった。)」
②今日何をしたか:「I went drinking with my friends.(友達と飲みに行った。)」
③出来事の感想:「That was fun.(楽しかった。)」
これなら初心者でもできそうじゃないですか? 日記を始めたばかりの間は、上記のようなレベルの英文で問題ありません。
慣れてきたら、この型に文章を足してみたり、修飾語句を付け加えてみたりして、自分の言いたいことを表現してみるようにしてください。このようにしながら、英語教材や辞書の例文を使いまわしていくと、迷わずに日記を書いていくことができるでしょう。
2-3. 日記の見直し・添削をする
日記を書いたらそのままにせず見直し・添削をするようにしましょう。
完璧に正しい英語を習得するよりもとにかく表現できるようになる方が大切ですが、せっかくならミスや誤りはなくしていきたいですよね。例えば、ネット上には英文の添削サービスやネイティブに質問できるサービスなどがあります。
具体的なサイトやアプリなどは後ほど紹介しますので、良かったら参考にしてください。
2-4. 書くだけでなく口に出してアウトプットする
英語日記はライティングの勉強ですが、声に出すことでスピーキングの練習にもなります。
なぜなら、日記で使う語彙やフレーズは日常的によく利用するものであり、日常会話の際にも役に立つからです。
書いた英語日記を見直し・添削したら、スマホの音声認識機能などを利用して発音も同時に練習するとより良いですね。英語日記を書くだけでなく話すようにして、英会話の練習にも生かしてみてください。
3. 英語日記で勉強するのに役に立つサイト・アプリ
英語日記を書く上で心配なのは、自分で作った英文が正しいのかどうかということではないでしょうか? 自分で英文の添削を行うのは難しいと思うので、英語日記を英語の勉強に取り入れる上で便利なサービスやツールを利用するといいでしょう。
ここからは英語日記の添削や見直しに有効なサイトやアプリをご紹介します。
3-1. 英文添削アイディー
英文添削アイディーは、24時間いつでも英文添削をしてくれるオンラインサービスです。
引用:https://lp.idiy.biz/
300名を超えるネイティブ講師や英語の専門家の先生が、1回たったの166円で指導してくれます。新規でメンバー登録をすると1~2回分の利用料が無料になるので、気になる方は一度試してみても良いでしょう。
3-2. HiNative
HiNativeは、世界中の言語を学んでいる人が質問したり、解答したりできるサイトです。
引用:https://hinative.com/
例えば、あなたが英語の文章があっているかどうかを質問すると、アメリカ・イギリス・カナダ・オーストラリアなどの英語圏の人たちが正しい英語を教えてくれ、学ぶことができます。また、日本語の質問に解答することもできます。
何より無料で質問することができるので、利用しない手はないでしょう。
3-3. オンライン英会話
オンライン英会話は、英会話のレッスンですが文章の添削をお願いすることもできます。また、あなたの英語学習の目標に合わせた方法で先生が対応してくれます。TOEICのスコアを上げたい、英語の資格を取りたい、海外留学をしたいなど目標をあらかじめ伝えておいて授業に挑みましょう。
各社さまざまなサービスのオンライン英会話を提供していますので、無料体験など利用しながら自分に合うものを見つけてみてはいかがでしょうか。
3-4. Hello Talk
Hello Talkは、世界中の言語を学んでいる人達とコミュニケーションを取ることができるSNSのようなアプリです。
引用:https://www.hellotalk.com/
TwitterやFacebookのようにつぶやくこともできますし、LINEのように個人的にやりとりをすることもできます。無料で利用できるアプリですし、楽しく学習を続けられるのでぜひ利用してみてください。
4. まとめ
今回は、「英語で日記を書く」という勉強方法の手順や気を付けるべきことなどを紹介しましたが、いかがでしたか?
英語で日記を書く勉強法を行う上で大切なことは3点あり、まずは英語日記を続けられる環境を整えること、そして、①基礎単語・文法を覚える→②型や例文を使って書く→③見直し・添削をする→④声に出して読むという手順で行うこと。最後に英文添削サービスやコミュニケーションツールを利用して、自分の英文があっているかどうかをチェックすることです。
「英語で日記を書く」という誰もが知っている勉強法ですが、この勉強法で英語力アップを本気ではかりたいのであれば確かな手順と、コツを身に付けて行うことが重要です。
ぜひこの記事を参考にして、効果的な方法で英語日記を続けて、英語力をアップさせてくださいね!