英文の種類

英文にはいろいろな種類があり、内容によってそれぞれを使い分ける必要があります。

この記事では、文の種類や、それぞれの文の形(語順)などについて説明していきます。

文の作り方を知っていれば、否定的な気持ちを表したり、何かについて質問したりなど、自分の言いたいことをより正確に伝えることができるようになります。

それでは早速見ていきましょう。

 

1. 平叙文

まずは基本の平叙文から説明していきます。

平叙文とは、「私はエリカです」「私の友人は最近、髪を切りました」「その美術館はとても大きいです」など、単に情報を伝える文のことです。

平叙文はさらに、肯定文と否定文に分類されます。それぞれの違いについて確認していきましょう。

1-1. 肯定文

肯定文とは、「私はエリカです」のように、否定のnot(~でない)を含まない、単に情報を伝える文のことです。

 

(A) I am Erika.
 私はエリカです。

(B) One of my friends recently had her hair cut.
 私の友人の1人は最近、髪を切りました。

(C) The art museum is very large.
 その美術館はとても大きいです。

文の終わりにはピリオドや感嘆符(!)がつきます。これは次で説明する否定文でも同じです。

1-2. 否定文

否定文とは、「そのカバンは私のものではない」「そのパソコンは高価ではなかった」など、否定のnot(~でない)を含む文のことです。

 

(A) The bag is not mine.
 そのカバンは私のものではありません。

(B) I don’t [do not] like coffee.
 私はコーヒーが好きではありません。

(C) The jazz pianist will not come to the concert.
 そのジャズピアニストはコンサートに来ないでしょう。

(A)のように、動詞がbe動詞の場合
 → 〈主語+be動詞+not ~〉

(B)のように、動詞がbe動詞以外の場合
 → 〈主語+do/does/did+not+動詞の原形〉

(C)のように、動詞の前に助動詞がある場合

 → 〈主語+助動詞+not+動詞の原形〉

というように、否定文では動詞の種類や助動詞の有無によって形が異なります。

また、(B)ではdo notが短縮されたdon’tが使われています。このような否定の短縮形は他にもあり、特に会話で使われることが多いです。

否定の短縮形の例

are not → aren’t do not → don’t will not → won’t
is not → isn’t does not → doesn’t would not → wouldn’t
was not → wasn’t did not → didn’t cannot → can’t
were not → weren’t have not → haven’t could not → couldn’t
have not → haven’t has not→ hasn’t should not → shouldn’t
must not → mustn’t

 

 

2. 疑問文

「あなたは読書が好きですか?」「あなたはいつ京都に行きましたか?」など、相手に「~ですか?」と何かを尋ねる場面はたくさんありますよね。そんなときに使うのが疑問文です。

疑問文の形や、それに対する答え方を確認していきましょう。

2-1. Yes/No疑問文

「あなたは猫が好きですか?」「あの男性はあなたの友人ではないのですか?」のように、「はい(Yes)」または「いいえ(No)」で答えることができる疑問文をYes/No疑問文といいます。

 

(A) Are you from Canada?
 あなたはカナダ出身ですか?

(B) Will Tom come to the party?
トムはパーティーに来るでしょうか?

(C) Do you like cats?
 あなたは猫が好きですか?

(D) Isn’t that man your friend?
 あの男性はあなたの友人ではないのですか?

(A)のように、動詞がbe動詞の場合
 → 〈be動詞+主語 ~〉

(B)のように、助動詞がある場合
 → 〈助動詞+主語+動詞の原形〉

(C)のように、動詞がbe動詞以外の場合
 → 〈Do/Does/Did+主語+動詞の原形〉

(D)のように、be動詞+notの場合
 → 〈be動詞+not+主語 ~〉

となります。

また、Yes/No疑問文は通常、文の最後が上がり調子になります。

 

2-2. Yes/No疑問文への答え方

Yes/No疑問文に対しては、「はい(Yes)」または「いいえ(No)」で答えるのが基本です。

 

(A) Is Mary from Canada? ― Yes, she is.
 メアリーはカナダ出身ですか?―はい、そうです。

(B) Will Tom come to the party? ― No, he won’t.
 トムはパーティーに来るでしょうか?―いいえ、来ないでしょう。

(C) Do you like cats? ― Yes, I do.
 あなたは猫が好きですか?―はい、そうです。

(D) Isn’t that man your friend? ― Yes, he is.
 あの男性はあなたの友人ではないのですか?―いいえ、彼は私の友人です。

YesまたはNoの後ろに続ける表現は、疑問文の形によって変わります。(A)のように、be動詞で始める疑問文なら、通常Yes, she is.と同じbe動詞であるisを使います。(B)(C)(D)も同様に、疑問文に答えるときは、その疑問文の冒頭の語(will、do、isなど)を使います。

 

2-3. 疑問詞を使った疑問文

「どこでそのカバンを買ったの?」「どうして遅刻したの?」などのように、「どこで」「どうして」といったことを相手に聞く必要がある場面も多いですよね。そんなときには疑問詞(who、when、where、what、which、why、how)を使った疑問文で尋ねてみるとよいでしょう。

疑問詞とその意味

who「誰」
when「いつ」
where「どこ」
what「何」
which「どちら」
why「なぜ」
how「どのように、どれくらい」


疑問詞を使った疑問文の例を見てみましょう。

 

(A) Where did you buy the bag?
 あなたはどこでそのカバンを買ったのですか?

(B) Who broke the vase in my room?
 誰が私の部屋にある壺を割ったのですか?

疑問文の作り方は、尋ねたい内容を文の先頭に持ってきて、あとはYes/No疑問文と同じ語順にします。(A)の疑問文では、「どこで」を尋ねたいので、whereが文頭に置かれています。

ただし、「誰が壊したのか?」「何がその事故を引き起こしたのか?」のように、主語になる部分を尋ねる場合は、〈疑問詞+動詞〉の形になります。(B)の疑問文では、尋ねたい部分(who)が主語になっているので、Whoの後ろにはすぐに動詞のbrokeが続いています。

Yes/No疑問文とは異なり、疑問詞を使った疑問文の文は通常、文の最後が下がり調子になるので注意しましょう。

 

2-4. 疑問詞を使った疑問文への答え方

疑問詞を使った疑問文に対しては、聞かれている事柄に対して具体的に返事をしたり、「それは分からない」などと答えたりします。

 

(A) Where did you buy the bag? ― At ACJ Department Store.
 あなたはどこでそのカバンを買ったのですか?―ACJデパートです。

(B) Who broke the vase in my room? ― I don’t know.
 誰が私の部屋にある壺を割ったのですか?―分かりません。

 

 

 

(A)のように、where「どこで」と尋ねられた場合は、at ~「~で」などの表現を使って答えることができます。
(B)のように、聞かれている事柄について知らない場合にはI don’t know.「分かりません」などと答えることができるでしょう。

 

2-5. 選択疑問文

「お茶かコーヒー、どちらにしますか?」「会議は月曜日にしますか、それとも火曜日にしますか?」など、相手に複数の選択肢の中から答えてもらうときに使うのが選択疑問文です。

 

(A) Do you like cats or dogs?
 あなたは猫か犬のどちらが好きですか?

(B) Which computer are you going to buy, the PC-100 or the PC-120?
 PC-100かPC-120のどちらをあなたは買うつもりですか?

(A)の選択疑問文では接続詞orを使って、AとBのどちらが好きかについて相手に尋ねています。A or Bで「AかまたはB」という意味です。

(B)の選択疑問文では、疑問詞のwhich「どちらの~」が使われています。

選択疑問文に対して答えるときは、提示された選択肢の中から1つを選んだり、またEither is fine.「どちらでも結構です」やI haven’t decided yet.「まだ決まっていません」など、提示された選択肢のどちらも選ばない回答も可能です。

また、選択疑問文は通常、A or BのAの部分は上がり調子、Bの部分は下がり調子になります。

 

 

3. 命令文

ここでは命令文について説明します。

「ここで少し待ってて」「その部屋に入らないで」など、相手に何かをするように、またはしないように求めるときに使うのが命令文です。

3-1. 肯定の命令文

「ここで少し待ってて」など、相手に何らかの行動をしてほしいときに使うのが命令文です。

 

(A) Wait here for a moment.
 ここで少し待ってて。

(B) Be quiet!
 静かにして!

命令文には主語がなく、いきなり動詞の原形で文を始めるのが原則です。

 

 

 

3-2. 否定の命令文

次に「~するな」といった、否定の命令文について説明します。

否定の命令文は、文頭にDon’t[Do not]を置いて、その後ろに動詞の原形を続けます。

 

(A) Don’t open the window at night.
 「夜はその窓を開けないで」

(B) Don’t be afraid of making mistakes.
 「失敗することを恐れないで」

 

3-3. 命令文のいろいろなパターン

命令文の特徴について説明しましたが、ここでは命令文のいろいろなパターンを紹介します。

 

(A) Move the chair to that room, please.
 椅子をあの部屋に移動させてください。

(B) Close the window, will you?
 その窓を閉めてくれませんか?

(C) Let’s have lunch outside.
 外でお昼ご飯を食べましょう。

(A)の命令文にはpleaseがあります。pleaseを加えると、通常の命令文よりも少し丁寧な表現になります。

(B)のように、命令文の末尾にwill you?を加えると、「~してくれませんか?」と依頼を表す表現になります。

(C)のようにLet’sを使うと、「~しよう」という提案・勧誘を表すことができます。

 

4. 感嘆文

何かに強い印象を受けて、そのことを強調して表現したいときに使う文が感嘆文です。感嘆文は文頭にhowやwhyを置いて表現します。

以下の例文を見てください。

 

(A) How hot it is today!
 今日はなんて暑いの!

(B) How fast he runs!
 彼はなんて速く走るんだ!

(C) What a nice picture!
 なんて素敵な写真なんだ!

(A)や(B)のように、形容詞や副詞を強調したい場合はhowを使い、〈how+形容詞/副詞+主語+動詞〉の形になります。

(C)のように、〈形容詞+名詞〉を強調したい場合はwhatを使い、〈What (a/an)+形容詞+名詞+主語+動詞〉の形になります。

感嘆文は、(C)のように〈主語+動詞〉を省略することもあります。

 

 

5. おわりに

 

いかがでしたか?

英語は伝えたい内容によって、文の形がいろいろ変化します。語順がどのように変化するのかを押さえておくことで、英文を読んだり聞いたりするときの理解度が上がります。

英文のさまざまな種類を覚えたあとは、実際に自分でその形を使って文を書いたり、会話をしてみるとよいでしょう!

  
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